禁酒中なのに飲み会の予定が…同調圧力への対処法と飲み会の「良い断り方」「ダメな断り方」

禁酒中なのに飲み会の予定が…同調圧力への対処法と飲み会の「良い断り方」「ダメな断り方」禁酒断酒

せっかくお酒をやめようと禁酒を頑張っているのに、飲み会に誘われてしまうことってありませんか?

相手の意向などは二の次で、「みんなで行く飲み会には参加するのが当たり前」のような前時代的な職場も日本にはまだまだ多いと思います。

いわゆる『同調圧力』と呼ばれるものですね。

「みんなも行くみたいだけど禁酒してるし…」

「自分だけなかなか断りづらいなぁ…」

今回はそんなあなたに、同調圧力への対処法と飲み会の「良い断り方」と「ダメな断り方」をお伝えしていこうと思います。

私は現在、ヘルスケア関連企業に15年以上勤務しており、2019年10月12日から現在進行形で完全断酒を続けています。

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この記事を最後まで読むと、飲み会の同調圧力に対してどのように臨めば良いのか、また飲み会の断り方のヒントが得られると思いますよ。

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飲み会の同調圧力に対する考え方

飲み会の同調圧力に対する考え方

まず、飲み会の同調圧力に対する考え方をアップデートしておく必要があります。

何故かというと、そのコミュニティに長く属していると周りが見えなくなってしまうからです。

「その職場では常識だと思われていることでも社外に出れば非常識」なんてことはよくある話ですよね。

そこで「井の中の蛙」とならないための心構えとして、まず大前提となるのは次の3点です。

✔日本にいる限り同調圧力はしばらく無くならない

✔酒を飲めない人は意外と多い

✔相手や環境を変えることはできない

日本にいる限り同調圧力は無くならない

日本の教育システムは、多くの「良き組織人」を作るために稼働しています。

つまり、輪を乱さず、空気を読んで、周りと同じように行動が取れるよう、未就学児の段階からずっと教育されてきているわけです。

これは、日本という国によほどのことが起こらない限り続いていきます。

なので「同調圧力自体を無くそう」とするのはあまり現実的ではありませんね。

酒を飲めない人は意外と多い

あなたの職場のメンバーはみんな酒飲みばかりかもしれませんが、世間的にはそんなことはなく、飲めない人は意外と多いみたいです。

下のデータ右端にあるグレーの「飲まない(飲めない)」の割合をご覧ください。

出典:ニッセイ基礎研究所ホームページ

男性では約2割、女性で約4割が飲まない人たちです。

別に今からその右側のグループに入ったって何の不思議もないんです。

しかもよく見ると、「やめた」という人も含まれています。

相手や環境を変えることはできない

同調圧力は日本の教育が作り出した賜物であり、組織もまた人が作り出したものです。

先にもお話しした通り、いくら理不尽だとしても、〝直接的に〟相手を変えたり目の前の環境を変えたりすることはできません。

相手や周りの環境を変えたければ、先に自分が変わる必要があります。

まずは同調圧力を引き起こしている人たちの存在を認めたうえで対処していきましょう。

禁酒中に飲み会に誘われた際の断り方

禁酒中に飲み会に誘われた際の断り方

さて、大前提となる考え方を確認したところで、いよいよ本題です。

あなたは禁酒しているにも関わらず飲み会に誘われてしまいました。

そんな時どのように断れば良いか、例を3つ挙げてみます。

❶「もう一生分飲んだのでお酒はやめました」

❷「体が受け付けなくなりました」

❸「医師に止められています」(言える場合は)

いずれも、毅然とした態度でスパッと言い切ることが大切ですよ。

飲み会の断り方❶「もう一生分飲んだのでお酒はやめました」

これは断酒を長期間続けている複数の人がおっしゃっていましたし、私自身もよく使うフレーズです。

「人は一生に飲める酒の量が決まっている」

この文言、どこかで読んだことがあるんですよね(ちょっと忘れてしまいましたが・・)。

端的に「やり切った感」が表現されていますし非常に気に入っています。

飲み会の断り方❷「体が受け付けなくなりました」

こちらも私がよく使うフレーズです。

具体的に何かがあるわけではないんですが、年齢を重ねていくと体質の変化って多少ありますよね?

例えば、脂っぽいものを受け付けなくなったとか、濃い味を受け付けなくなったとか、そんな流れで「昔は飲めていたのに受け付けなくなった」というニュアンスを出していきます。

飲み会の断り方❸「医師に止められています」

私は医師に何か診断されたりドクターストップがかかっていたわけではありませんが、もし本当に医師に止められていて、それを言っても差し支えない状況だったら、このフレーズも最終手段としてはありかもしれません。

ただ、これは個人的にはあまりおすすめできません。

何故かというと、「本当は飲みたいけど医者に止められているから仕方なく・・」といったニュアンスで相手に伝わってしまう可能性があるからです。

酒飲み側の思考になってみると、「じゃあ体調が良くなったらまた飲めるよね?」となってしまうかもしれません。

ダメな飲み会の断り方

ダメな飲み会の断り方

上記では飲み会を断るフレーズについてお話ししてきましたが、ここからは逆に「ダメな断り方」として以下3点についてお話ししていきます。

❶嘘をつく

❷言い訳をする

❸「本当は飲みたいんですけどね…」のような曖昧な態度

それぞれについて、なぜダメなのか解説も付け加えていきます。

ダメな飲み会の断り方❶嘘をつく

嘘が得意な人は別にいいとは思いますが、正直いって私は嘘が苦手です。

事実ではないことを言うことで、更にそれがバレないよう気をつけなければならなくなり、余計辛いからです。

「急に外せない用事が入っちゃって」

1回はギリ使えるかもしれませんが、2回目からは「そんなに毎回毎回、外せない用事が入る?」と怪しまれますよね。

「身内に不幸があって」

これも1回はギリ使えるかもしれませんが、2回目からは怪しまれます。

「先に予定が入っていて」

これも1回は使えるかもしれませんが、何度も使うと「自分たちとの飲み会ってそんなに優先度が低いの?」と思われて信頼関係にヒビが入りかねません。また、かなり前から日程を押さえられるパターンの飲み会は不可避となります。

「家族が〇〇だから」

事実なら良いのですが、あとで嘘だとバレた場合は印象がとても悪くなりますよね。

ダメな飲み会の断り方❷言い訳をする

言い訳が何故ダメかというと、すべて「その場しのぎ」になるからです。

短期的に禁酒する人は別に構いませんが、1年以上禁酒を続けようとした場合、言い訳にはいつか限界が訪れます。

そうなってしまう前に、「脱・言い訳」ができるようになりたいものです。

「今回は車だから」

えっ?飲み会なのに車?だったら次からはタクシーか公共交通機関で来てくださいと言われます。

「薬を飲んでいるから」

薬を飲みながらお酒を飲んでいる人はいくらでもいると言われます。(絶対にNGですが、以前の私の上司は薬を飲みながらお酒を飲んでいました)

「今度健康診断があるから」

じゃあ健康診断が終わればOKだよね?と言われます。

「健康診断の結果が良くなかったから」

じゃあ健康診断の結果が良くなったらOKだよね?と言われます。

ダメな飲み会の断り方❸「本当は飲みたいんですけどね…」のような曖昧な態度

ダメな断り方の中でも私が圧倒的にダメだと思うのは、相手の空気を読み過ぎるがために「本当は飲みたいけど…」というニュアンスを出してしまうこと。

この曖昧な態度は、後にブーメランのように自分自身に返ってきます。

相手にとっては、「あなたにお酒を飲ませることがあなたをその辛さから開放する手段である」と勘違いしてしまうからです。

お酒をやめると腹をくくったんだったら、ハッキリと意思表示をした方が後々に楽になるはずです。

嘘がバレないように気を遣ったり、いちいち言い訳を考えないといけなかったりするだけで心労が積み上がってしまいます。

どうしても断れない飲み会の場合はどう振る舞えば良いのか

どうしても断れない飲み会の場合はどう振る舞えば良いのか

ここまでは、同調圧力に屈しないよう飲み会をいかに断るかというお話をしてきました。

ところが、事情によってはどうしても断れない場面があると思います。

そのような場合、実際の飲み会の場での振る舞い方は以下の3点です。

✔明るくニッコリ、爽やかにキッパリ伝える

✔毅然とした態度で自らソフトドリンクを注文する

✔取り違えには細心の注意を払う

それぞれ解説していきますね。

明るくニッコリ、爽やかにキッパリ伝える

同調圧力により場の空気を読みすぎてしまうと、どこか後ろめたい気持ちが湧いてきて表情や態度に出てしまいます。

それを酒飲み思考の人が見た場合、「飲みたいのに飲めないんだな、かわいそうに」と考えてしまいます。

そこから良かれと思って「1杯くらい良いんじゃない?」という言葉が発せられるのです。

ベストな振る舞い方は、お酒が無くても全然平気です!という感じで「明るくニッコリ」「爽やかにキッパリ」アルコールを飲まないことを言ってしまうことです。

毅然とした態度で自らソフトドリンクを注文する

特に最初の1杯を注文する時には注意が必要です。

他の誰かに注文を任せてしまうと、勝手に生ビールを注文されます。

そうなってしまう前に勇気をもって手を挙げ、自分のソフトドリンクを元気にコールしましょう。

取り違えには細心の注意を払う

飲み会も後半になってくると、テーブルの上がとっ散らかってきます。

誰のグラスなのか?何が入っているのか?よく分からなくなるかもしれません。

特にノンアルコールビールと生ビールは見分けがつかないので要注意です。

自分のソフトドリンクのグラスだけは肌身離さず見失わないよう気を付けましょう。

決して場の空気を読みすぎないこと

決して場の空気を読みすぎないこと

特に若い人ほど、同調圧力に屈してしまいがちです。

上司や先輩から発せられる無言の圧力により、飲めない酒を自ら飲み、救急搬送されてしまうような事例も今だに起こっています。

確かに空気を読むことは大事ですが、空気を読んでお酒を飲むのはNGです。

ろくなことがありません。

私も空気を読んで(?)イッキ飲みして記憶をなくしたことが何度もあります。

そんな空気、読む必要なんて1ミリもありませんから!

いちばん大切なこと

いちばん大切なこと

最後に、まとめとして一番大切なことをお伝えします。

それは、同調圧力といった「空気」なんかよりも、あなた自身の健康と未来を最優先にしてもらいたいということです。

あなたは他人の人生を生きているわけではないはずです。

まずは自分を一番に大切にしてくださいね。

最後まで長文に付き合っていただきありがとうございました。

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