「ちょっと最近飲みすぎてるんだよねー」
「このまま飲み続けていても大丈夫なのか心配…」
この記事をご覧のあなたは、そんな不安を少しでも感じているのではないでしょうか。
キッチンドリンカーになってしまうケースもありますし、ご家族に与える影響もあるでしょう。
最初に結論からいいますと、女性が禁酒をするメリットは男性よりも大きいです。
なぜなら「女性特有の飲酒リスク」というものが存在するからです。
この記事では、女性がお酒を飲むことで起こるリスクを正しく認識できるようになります。
私はヘルスケア業界で15年以上働いており、2019年10月から断酒を継続しています。
もしかすると美容に関する情報を期待されたのかもしれませんが、実はもっと大切なことがあるんです。
この記事では下記3つのポイントについて解説していきますね。
②アルコールを飲むと女性特有の疾患リスクが増える
③女性の方が若くして短期間でアルコール依存症になりやすい
この記事を最後まで読むと、飲酒を続けることのリスクを認識できるようになり、ライフスタイルを見直すきっかけをつかむことができるようになります。
リスクを減らすことがそのままメリットにつながりますし、結果として美容にも良い影響をもたらすでしょう。
①女性は男性よりも血中アルコール濃度が高くなりやすい
このことをご存知の方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
周りの男性と同じくらい又はそれ以上の量を飲んでいる女性は特に注意が必要です。
ではなぜ、女性は男性よりも血中アルコール濃度が高くなりやすいのか?
理由は2つあります。
理由❶女性のほうが体内の水分量が少ない
血中アルコール“濃度”とはその名の通り、血液中に含まれるアルコールの「濃さ」です。
ですので、男性と同じ飲酒量だとすると、体格が比較的小さい女性のほうが血中アルコール濃度が高くなります。
なぜなら、一般的に体格が小さいほうが体内の水分量は少なく、結果として濃くなるからです。
理由❷女性のアルコール分解能力は男性の4分の3くらい
血中アルコール濃度は体内の水分量だけでなく、アルコールの分解能力にも左右されます。
もちろん、分解能力が低いほうが血中にとどまるアルコールは多くなりますよね。
一般的に、女性のアルコール分解能力は男性の4分の3くらいだといわれています。
なので、男性とおなじ量を飲んでいても女性の方が血中アルコール濃度が高くなりやすいのです。
②アルコールを飲むと女性特有の疾患リスクが増える
アルコールを飲むと、女性特有の疾患リスクが増えることがわかっています。
代表的なものとして、「乳がん」「骨粗しょう症」「胎児性アルコール症候群」をここでは取り上げますね。
乳がん
女性でもっとも多いがんは乳がんだといわれていますが、飲酒との関係もあります。
いろいろある乳がんのリスクのひとつにアルコールがあり、飲酒量と乳がんのリスクは直線的な比例関係にあるのです。
つまり、飲めば飲むほど乳がんにかかる可能性が高まるということです。
骨粗しょう症
高齢女性の寝たきりやQOL(クオリティー・オブ・ライフ:生活の質)低下に大きく関わっている骨粗しょう症ですが、自分はまだ若いから関係ないと思っていませんか?
多量飲酒は骨密度を低下させることがわかっていますし、将来の骨粗しょう症や骨折の原因となってしまいます。
減ってしまった骨はなかなか元には戻りません。
しょっちゅう骨折して入退院を繰り返す人生なんてイヤですよね。
胎児性アルコール症候群
「そうは言っても、少しだけなら飲んでも大丈夫なんでしょ?」
そう思ってはいませんか?
でも、あなたが知らない間にもしも妊娠していたら?
あなたにとっては少しの飲酒かもしれませんが、赤ちゃんにとっては大量の毒物を逃げることもできずにひたすら浴びせられ続けるんです。
生まれてくる赤ちゃんの体重が小さくなったり、顔の奇形や脳の障害など、たくさんの悪影響が出てくる可能性があり、これを「胎児性アルコール症候群(FAS)」といいます。
③女性の方が若くして短期間でアルコール依存症になりやすい
先ほども書きましたが、女性は男性よりも血中アルコール濃度が高くなりやすいことから、短期間でアルコール依存症になってしまいやすいです。
実際に、女性のアルコール依存症の患者年代は30代がピークとなっています。
女性のアルコール依存症の特徴
女性のアルコール依存症には次のような特徴があるといわれています。
・短期間で、しかも若いうちにアルコール依存症になってしまいやすい
・摂食障害やうつなどの精神的な問題も抱えやすい
・配偶者の大量飲酒や家庭内暴力などに影響される
・自責感がつよい
いずれも一人ではなかなか解決できない問題ばかりです。
もしかしたら依存症かも?と思ったら、一人で解決しようとせずに勇気を出して第三者に相談してみましょう。
まとめ:禁酒のメリットは女性の方が大きい?女性特有の3つの飲酒リスク
最後に、当たり前ですが女性の身体は男性とは異なります。
「お酒を減らしたいけれども自分ではなかなか飲酒量をコントロールできない」
ということにもし気づいたのであれば、
「お酒をやめてみる!」
というのも選択肢の1つかもしれませんよね。
あなたはもうお酒を減らすことができない身体になってしまっていることを自覚するタイミングかもしれません。
お酒のやめ方については、合う合わないがあります。
他にもこのブログ内に記事を書いていますので、あなたに合うやり方を探してみてくださいね。
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