禁酒を始めて2年が経過しました!禁酒継続の秘訣もお伝えします!

禁酒断酒

「これからお酒やめようかなぁ」

「でもどうやってお酒やめたらいいんだろ・・」

「しばらくお酒やめてるし、もうそろそろ飲んでも良いかなぁ?」

「禁酒って続けていて意味ある?」

色んな環境、色んな考えの人がこちらのブログに足を運んでくれていると思います。

その中でも、「禁酒2年とか全く想像できないんですけど!」というあなたに、ほんの少し先の未来をイメージしてもらえたらいいなと思ってこの記事を書こうと思いました。

当ブログでは、禁酒を始めて3日2週間1ヶ月2ヶ月3ヵ月半年1年というように、その時その時の記録を残してきましたが、2021年10月12日をもって「禁酒開始から丸2年」となりました。

その時のTwitter投稿は下のとおりです。

当記事では、この2年を振り返ってみて、変わったことや変わらないこと、禁酒継続の秘訣などをお伝えしていきたいと思います。

私は現在、ヘルスケア業界で15年以上働いており、2019年10月12日から完全断酒を継続中です。

Twitterも毎日投稿していますのでご興味あればリンクボタンからよろしくどうぞ(^^)

この記事を最後まで読むと、禁酒2年の世界をイメージできるようになると思いますよ。

それでは早速いってみましょう。

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禁酒2年の軌跡を軽くおさらい

断酒2年の軌跡を軽くおさらい

禁酒を始めようと思ったキッカケ

まずは時計の針を2年ほど巻き戻しまして、禁酒を始めようと思ったときのことから振り返ってみたいと思います。

事件発生

私が禁酒を始めたのは2019年10月12日からなのですが、実はお酒をやめようと初めて思ったのはその約8ヶ月前の2019年2月頃までさかのぼります。

当時は、毎日のようにストロングゼロを酔いつぶれるまで飲むようになっており、完全に悪習慣化していました。

そのような中、事件が起こります。

同業他社の人が、夜中に近所の交差点で交通事故を起こし、そのまま逃げてしまったのです。

たまたま事故の瞬間の映像がライブカメラに残っており、ローカルニュースでも取り上げられました。

事故の時間は夜中の3時頃。

知り合いづたいに聞くと、直前まで同僚と飲んでいたようです。

そして翌日にはその人は逮捕。

おそらく飲酒運転での当て逃げ事故。

既に自宅住所も知られており、かつ警察官が出入りしている状況なので、光の速さで噂が広がります。

お子さんは我が家と同じ幼稚園に通っており、卒園式を控えていました。

私も卒園式に出席しましたがそこに父親の姿はなく、お母さんの悲しそうな姿が印象的でした。

事件発生後の自分は・・・

上記のような不幸な事件を目の当たりにしたこともあり、飲酒運転は身を滅ぼすとても危険な行為なんだと思いました。

ところが、ストロングゼロを酔いつぶれるまで飲むという悪習慣が変わることもなく、酔ったときの自分の行動が次第にコントロールできなくなっていきました。

そのような中、2019年4月頃だったと思いますが、アルコールが自分自身にも牙をむきました。

いつものようにストロングゼロをがぶ飲みして酔っ払いながら、肩が凝っていたのでストレッチをしていました。

ところが翌日、肩が痛くて上がらないんです。

おそらく、酔っぱらっていた私は力の加減が分からなくなり、思いっきり肩を伸ばしてしまったんだと思います。

そこから1週間以上、肩が上がらない状態が続き、このまま一生肩が上がらないのではないか?という不安に襲われました。

その後、幸いにも肩は良くなったのですが、酔っぱらって自制できなくなった自分はもっと酷いことをしでかすんじゃないか?家族や周りの人にも危害を加えてしまうんじゃないか?という恐怖が増幅されていきました。

先の飲酒運転事故の件もありましたが、「ストレッチ事件」をキッカケに本気でお酒をやめようと思ったのです。

たどり着いた禁酒の方法

このままでは取り返しのつかないことをしてしまいそうだと思い、本気でお酒をやめようと思ったものの、そんな意思とは裏腹に全然やめることができません。

1日我慢するのがやっと、という状態です。

心配になってネット上のアルコール依存症チェック表で自己診断してみると、明らかに依存症だといえるレベルを満たしています。

治療できる病院がないか調べてみたところ精神科などがヒットしましたが、もしも確定診断されたり健康保険で会社にバレたら仕事を失うかもしれない・・・といった恐怖が脳裏をよぎりました。

抗酒薬を自費で輸入して服用するという方法も考えましたが、それはそれで健康被害に遭うリスクも高いと思い、諦めました。

結局私は、病院に行かずに自力でお酒をやめる方法を探すことにしました。

もちろん相談する相手は誰もいませんでしたし、当時はSNSもやっていなかったので完全に自己流です。

そこからの試行錯誤の上、たどり着いた断酒の方法。

それが『禁酒カレンダー』でした。

詳しくは、『「禁酒カレンダー」は禁酒/断酒を成功へと導くオススメの方法です』をご覧ください。

再飲酒への対策方法

上記でオススメの方法と書いてはいますが、「禁酒カレンダー」だけでは不十分だということはすぐに分かりました。

毎日ちゃんとカレンダーに記録していたとしても、飲んでしまうからです。

そこで、再飲酒(=スリップ)への対策が必要となってきました。

2回の再飲酒を経て、禁酒カレンダーを眺めていると、ある共通点に気が付きました。

それは、再飲酒してしまうのが月末や月初だったということ。

これは、記録を取っていなければ分からなかった傾向です。

意外と自分のことでも分かっていないリズムがあるものなんですね。

結論として、私は月末や月初といったタイミングで発生する、

✔「今月も仕事終わった!」
という【解放感】

✔「月末月初は業務量が多い・・」
という【仕事の疲れ】

の2点が飲酒の引き金(=トリガー)となっていたことを突き止めたのです。

再飲酒してしまう原因を明らかにできれば、次は先回りして対策をしていく段階です。

月末に飲みたくなることが分かったので、「月末月初だから飲酒欲求くるぞくるぞー」とファイティングポーズを取るよう意識しました。

また、月末に業務が集中して疲れが溜まらないよう、月末の少し前から業務量をコントロールするようにしました。

私はこのような対策によって、幸いにも、かろうじて、なんとか、禁酒を軌道に乗せることができました。

最も大事なのは、自分が酒を飲んでしまう【タイミング】と【トリガー】を知ることだと思いました。

禁酒を始めて2年経過して思うこと

断酒を始めて2年経過して思うこと

振り返りがずいぶん長くなってしまいましたが、ここからは、禁酒を始めて2年が経過した段階で思うことをお話していきたいと思います。

禁酒を続ける意義

「禁酒を続けていて意味あるの?」という声を聴くことがあります。

多様な考え方があって当然だと思います。

日本では成人の飲酒は合法ですし、成人が酒を飲むこと自体は悪いことではないとされています。

しかし私は、「あえて」お酒をやめ続けています。

それはなぜか?

答えは、『禁酒にはメリットしかないことを確信した』からです。

今なら、酒を飲むメリットすべてを否定することができます。(こちらからはあえて言いませんけどね)

今の私にとって、飲酒にはデメリットしかないため禁酒を続けている。

それが私の「禁酒を続ける意義」です。

禁酒2年で変わったこと

次に、禁酒を始めて2年が経過して変わったことは次の4点です。

❶価値観のダイナミックな転換
❷将来への不安が大幅に小さくなった
❸現実問題と向き合うようになった
❹他責思考から自責思考へ変化

それぞれ詳しく見ていきましょう。

❶価値観のダイナミックな転換

まず大きいのは、「価値観の変化」です。

具体的には、酒をやめることによって新たに生まれる莫大な「時間」「お金」「体力」の使いどころです。

今までお酒に使っていたものが、全ていったん宙に浮くわけです。

そのまま宙ぶらりん状態にしておくのは非常にもったいないですよね。

これらリソース(=資産)の使い道は人それぞれだと思います。

私の場合は、家計の大幅な見直しやライフプラン再構築などを通して、よりハッピーな人生設計に取り組んでいる最中です。

自分にとって「良いもの」と「良くないもの」の分別がハッキリつくようになり、メリハリのある価値基準が作られました。

❷将来への不安が大幅に小さくなった

私が毎日お酒を飲んでいたのは、将来が不安なのを誤魔化すためだったのかもしれません。

これから先の仕事が不安…、老後が心配…、子供たちの将来も不安…、などなど。

私の場合、将来への不安の多くは金銭的なものでした。

なので、とりあえず頑張って働いて貯金しなきゃ!みたいな感じ。

ところが酒をやめたことがキッカケとなり、世の中の様々な矛盾に気が付くようになりました。

あれ?これもおかしくない?あれもおかしいよね?みたいな感じで、芋づる式にどんどん出てくる出てくる。

日本のアルコールを取り巻く問題はほんの一部、氷山の一角だったんです。

今までの私は手のひらで踊らされ、搾取され、消耗していたことに気が付いてしまったんです。

結論としては、ファイナンシャルプランに関する知識をイチからしっかり学び、それを実行することで、将来への金銭的不安はかなり小さくなりました。

❸現実問題と向き合うようになった

酒を飲んでいた頃は、ムシャクシャしたりストレスが溜まったりすると、お酒飲んで発散すればいいやと思っていました。

ところが、お酒をやめるとそれができなくなりますよね。

酒飲み時代の私ならこう言うでしょう。

「じゃあどうやってストレス解消するんだよ!!」

そして、今の私ならこう答えるでしょう。

「お酒がなくてもストレスには対処できるんだよ」

お酒をやめるとお酒に頼ることなくストレスに対処しなければならないので、イヤでも現実問題と向き合うことになります。

酒でストレスを誤魔化すのではなく、目の前の問題を直視し、ストレスの原因を突き止め、ストレスを感じにくくなるよう自分の受け取り方を変えていけるようになっていきます。

誤魔化すのではなく、解決(克服)していく感覚ですね。

❹他責思考から自責思考へ変化

上記でもストレスの受け取り方のお話をしましたが、具体的には、他責思考から自責思考へ変化です。

ストレスがかかる場面というのは多くの場合、「変えなきゃいけないけど変えることができない・・・」という問題が目の前に横たわっている状態ですよね。

他責思考だと、相手が変わることばかりを期待してしまいますが、残念ながら相手はそう簡単に変わるものではありません

一方で、酒をやめてからは、自責思考に変わりつつあると感じています。

自責思考と言いますと、自分を責めるような印象を持たれるかもしれませんが、この意味するところは、「自分の伝え方を相手に合わせて変えてみよう」「相手の置かれた状況を想像し自分の受け取り方を変えてみよう」といったものです。

禁酒2年でも変わらないこと

次に、禁酒をしても変わらないことについてお話していきたいと思います。

これは単純に、元々から持っている自分の性格ですね(笑)。

中田敦彦さんのYouTube動画から引用しますと、アルコール依存症になりやすい性格は「頑固」「完璧主義」「優等生」「ハマり症」とのことです。

うーん、なかなか当てはまるかも・・・。

お酒をやめても別に元々の性格が変わるわけじゃないので、そこは禁酒によって取り戻した理性でカバーしたいところですね。

禁酒継続の秘訣

断酒継続の秘訣

まだ酒をやめてたった2年なのでこんなことをお話するのはおこがましいかもしれません。

ただ一方で、2年継続できる人はわずかだというデータも出ています。

下のグラフをご覧いただくと、専門病院に入院し、しっかり教育を受けた人でさえ、退院後スリップする人の割合がどんどん増えていき、2年継続できる人は約20%。

禁酒を続けることって、思ったよりも難しいようです。

アルコール依存症治療ナビ.jp(http://alcoholic-navi.jp/about/therapy/key/)より引用

そこで、私の考える禁酒継続のコツは次の4つです。

❶内発的動機づけ
❷周りに宣言する
❸毎日記録に残す
❹インプットとアウトプット(アルコール洗脳からの解放)

こちらもそれぞれ詳しく見ていきますね。

❶内発的動機づけ

まず何よりこれが大事です。

人から言われて酒をやめている人はまず続きません。

自分の飲酒を止められるのは自分自身以外にはいないのです。

なので、自分の内なる意思(=内発的動機づけ)によって酒をやめる必要があります。

❷周りに宣言する

自分の内なる意思が確立されたとしても、それを表に出さなければ意味がありません。

なぜかというと、その禁酒の意思が内に秘められたままである限り、何度でも修正可能だからです。

つまり、自分の考えは自分自身でコロコロ変えることができてしまうということです。

結果的に自分に嘘をつくような形にはなりますが、この心理的抵抗はとても小さいのです。

その点、周りに宣言してしまうと後ろに引けなくなります

内なる意思を宣言し表に出すことでロック(鍵)をかけることができるのです。

❸毎日記録に残す

周りに宣言した後は、毎日記録に残します。

私は現在、Twitterで毎日記録していますが、禁酒初期であれば先に書いた「禁酒カレンダー」みたいなものでもOKだと思います。

とにかく毎日記録に残すことで、仮にスリップしてしまったとしても後から原因を分析することができるんです。

記録に残さずスリップを繰り返した場合、なぜスリップしてしまうのか分からず対策が打てないという事態になりかねません。

❹インプットとアウトプット(アルコール洗脳からの解放)

禁酒が軌道に乗ってきた時期に重要なのが、インプットとアウトプットによってアルコール洗脳からの解放を目指すというものです。

語弊を怖れずにハッキリ言いますと、日本社会はアルコールに洗脳されています。

そして、この「アルコールによる社会洗脳」が禁酒の難易度を格段に上げているのです。

この洗脳を打破するには、正しい知識を学び(インプット)、それを発信する(アウトプット)ことがとても有効だと思っています。

禁酒関連の書籍はたくさんありますし、なぜテレビでは断酒の話題が出ないのか?なども理解できるようになると思います。

>>【2022年版】禁酒・断酒に役立つ!おすすめ本ランキング(21冊分)

この「知識武装」が強固なものになればなるほど、飲酒欲求に対抗できるようになっていきます。

決して油断することなく、断酒力UPを目指していきましょう。

まとめ:禁酒を始めて2年が経過しました!禁酒継続の秘訣もお伝えします!

最後にまとめますと、以下の通りです。

✔ 禁酒を始める際にはレコーディング(記録)がおすすめ

スリップしてしまう【タイミング】と【トリガー】を早く突き止めること

✔ 禁酒にはメリットしかないことを確信した

酒をやめることで価値観が大きく変わったが性格は変わらない

将来への不安が大幅に小さくなった

✔ お酒がなくてもストレスに対処可能

内発的動機をもって周りに宣言し毎日記録する

インプットとアウトプットで知識武装を強化していく

今回この2年を振り返ってみましたが、2年前と今とでは見えている景色は別次元です。

住む世界が全く違うので、元の酒飲み時代に戻ろうとは1ミリも思いません。

やはりこれからも、変わらず酒をやめ続けていきたいとあらためて思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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