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【酒飲みの家族向け】書籍『アルコール依存症家族に贈る「回復の法則」25』から学ぶ

【酒飲みの家族向け】書籍「家族に贈る回復の法則25」から学ぶ書籍

「お酒で問題を起こすのは意思が弱かったり人格に問題があるからだ!」

「アル中である当人さえ良くなれば悩みはすべてなくなるのに・・・」

「あんな酒飲みには早く〇んでほしい」

今回ご紹介する『アルコール依存症家族に贈る「回復の法則」25』は、そんな問題飲酒を起こす人の「家族」に向けて書かれた本です。

分かりやすく噛み砕かれた内容で文字数も少なく、130ページ未満というボリュームなので、本が苦手な私でも一晩で読むことができました。

ちなみに著者は、アルコール依存症をご専門とされている森岡洋先生です。

「家族に向けて」とはいっても、当人が読んでも非常に役立つ内容が盛り沢山でしたので、ポイントをまとめていきたいと思います。

私は現在、ヘルスケア関連企業に15年以上勤務しており、2019年10月から完全断酒を継続中です。

Twitterも毎日投稿していますのでご興味あればリンクボタンからよろしくどうぞ(^^)

この記事を最後まで読むと、酒飲みの振る舞いに困っているご家族がどうすれば良いのか、解決の糸口が見つかるかもしれません。

それではいってみましょう!

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まずは正しい知識が必要です!

まずは正しい知識が必要です!

病気なら専門家に任せればよいのではないか、どうして家族が勉強しなければならないのか、と疑問をもつ人もいるでしょう。

しかしアルコール依存症は、自分たちで治さねばならない部分の非常に多い病気なのです。糖尿病の食事療法と同じです。病院ではどうすれば治るか教えることはできますが、それを実行するのは自分たちなのです。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 16ページより

あなたの大切な人が、たとえば癌などの重大な病気にかかってしまった場合、その病気に関する情報や治療法、どこかに良い病院やお医者さんはいないか等、いろいろ調べたり勉強をするのではないでしょうか。

ところが、このアルコール依存症という病気に関していうと、「病気」という認識が本人はもちろん周囲の人にも乏しいのです。

そして何故か、この病気のことをよくわかっている「つもり」になっています。

なので、まずは本書のような専門書を1冊読むことをお勧めします

さらに、AA(アルコホリクス・アノニマス)や断酒会、アラノン(依存症者の家族のための自助グループ)に行って、同じ状況の人たちから情報を得るのも非常に有益のようです。

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お酒の問題を解決するには「仲間」が必要です

お酒の問題を解決するには「仲間」が必要です

アルコール依存症は、あなたが一人で対処できるほど簡単な病気ではありません。

この病気を克服するには、同じ苦しみをもった仲間や回復した仲間と一緒にやる必要があります。ひとりぼっちだとしたら回復はあきらめたほうがいい、と言っても過言ではないのです。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 18ページより

『 自分一人ではない 』

こう思えることは、とても力になります。

お酒にまつわる数々のトラブルの渦中にいると、周りが見えなくなってしまいます。

「なんで自分だけが・・・」

こう思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、実は世の中には、同じような悩みを持った人って大勢いるんです。

私は、断酒が軌道に乗るまでこういったことを全く知りませんでした。

あとからTwitterを始めたのですが、そこで同じような悩みを持つ人の存在を知ることになりました。

「周りにも相談できないし、Google検索しても大した情報が出てこない!!」

そんな人に届けばいいなと思って、今この記事を書いています。

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正しい対応は”世間の常識„とは違っている

正しい対応は”世間の常識„とは違っている

仲間は、正しい対処をするための力を与えてくれます。

アルコール依存症の回復のためには、世間の常識とは違った対処をしなければならないことがたくさんあります。たとえば「飲んで苦しんでいる人の世話はしない」などです。

世間一般の考えだと、苦しそうな人にはかいがいしく世話をしてあげるのがよいことで、手を放して見ているのは冷たい、ということになります。この考えに引きずられないためには、同じことをやっている仲間がいることが必要です。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 20ページより

先にお話ししたとおり、「正しい知識」と「仲間」はマジで必要です。

その理由は、「正しい対応は”世間の常識„とは違っているから」です。

アルコール依存症のことを知った「つもり」になっているから自己流の対応をしてしまい、結局それがうまくいかない。

そして何もかもが嫌になり、途方に暮れているのではないですか?

いったん、「世間の常識」とやらを捨ててしまいましょう。

頭の中を先入観のないフラットな状態にするのです。

次にすることは、「飲んでいる人を一切助けない!」という正しい常識に脳内をアップデートすることです。

飲んで困っている人を助けることは、「これからも飲み続けられる環境を整えてあげている」ことと同じなのです。

とはいえ、まずは自分が回復する方が先です

とはいえ、まずは自分が回復する方が先です

自分がこんなになったのはアルコール依存症者のせいだと思って、怒りや恨みがわいてきませんか。

これらは、自分自身の問題です。たとえアルコール依存症者が飲んでいたとしても、自分でよくしていくことのできることなのです。

他人をよくすることに熱中するのをやめて、自分の問題を片づけていくことです。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 24ページより

酒をやめさせたい人間が目の前にいると、「なんとかしてやめさせなきゃ!」と一生懸命になる気持ちはとても分かります。

でも、その前にやることがあります。

それは、「あなた自身が元気になること」です。

「自分には非がない!相手に100%非があるんだ!」と思っている場合はちょっと冷静になってみましょう。

今のあなた自身も、いろんな悩みを抱えているはずです。

「相手が変わりさえすればその悩みも解決するんだよ!」

そう思うかもしれませんが、残念ながらそれでは解決しないのがこの病気の難しいところ。

最優先事項は、「あなた自身が抱えている問題を解決する」です。

相手を変えたいのならまず自分から

相手を変えたいのならまず自分から

他の人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。自分が変わると相手もそれに応じて変わらざるをえません。

相手を変えようと思うなら、まず自分を変えるというのが原則です。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 27ページより

この一文を読んで、私は「ハッ」としました。

「自分が変わると、相手もそれに応じて変わらざるをえない」

つまり、直接的に相手を変えることはできませんが、間接的になら変えることができるということが書かれています。

まさに目からウロコです。

あなたが変わると、間違いなく相手も変わるのです。

基本は完全断酒&仲間と一緒にやめる

基本は完全断酒&仲間と一緒にやめる

この記事を読んでいるあなたは、もしかすると「世間のイメージ」のまま酒飲みを見ているのかもしれません。

本書の中で書かれている、「アルコール依存症を知るための8つの法則」とは次のとおりです。

世間のイメージとは少し違うかもしれませんが、とても端的にまとめられています。

❶飲酒をコントロールすることができない病気です

❷アルコールが切れてくると、離脱症状が出ます
❸慢性、進行性で死に至る病です
❹精神的、身体的、社会的な合併症を起こします
回復の基本は完全断酒です
一人ではやめられません
❼自分の問題を認められない病気です
❽性格の問題ではありません

いずれも重要なことなのですが、この中で私個人が特に強調したいのは❺と❻です。

酒飲みはお酒が大好きなので、最初から「断酒」なんていう極端な選択肢を選ぶことはまずありません。

私自身も、「少しなら大丈夫・・・次はちゃんとコントロールできるから・・・」と言っては自分でコントロールしようとしていました。

ところが当然ながら、飲み続けている限りコントロールできるようにはならないんですね。

飲酒のコントロールができなくなるのがこの病気だからです。

「そっか、もう完全断酒しかないんだ」ということを本人が気付くまでは、回復に向かうことはありません。

本人は負のループの中を訳も分からずグルグルまわっているので、相手が変わるのをただ待つだけでは改善に向かうはずはありません。

ですので、「一人ではやめられない」というのを周りもしっかり理解しておく必要があるのです。

私はずっと、「自分一人でやめるしかない」と思い込んで試行錯誤してきました。

でも今思えば、断酒が軌道に乗ったのはたまたまそのやり方が見つかっただけで、ただ運が良かっただけなんだと思います。

家族にも支援が必要なんです

家族にも支援が必要なんです

アルコール依存症の治療は、飲んでいる人だけ治せばいいわけではありません。家族も自助グループや医療機関で支援を受けることが必要です。専門医療機関を選ぶ場合には、家族支援のしっかりしているところをお勧めします。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 66ページより

この病気の問題点は、「周りにその治療の成功者が見当たらない」ということです。

そしてそのことにより、本人だけでなく家族も深刻なダメージを受けてしまっているということです。

「周囲の目もあるし誰にも相談できない・・・」

「かといってネットを探しても治し方が分からない・・・」

「いくら言っても本人には何も通じない・・・」

こういった悩みを持っていることも多いので、家族であっても自助グループの支援が必要なのです。

家族としてのイロハ

家族としてのイロハ

家族には、飲む量を少なくさせたり、飲むのをやめさせる力はないのです。このことをよく理解することは、家族としてのイロハです。

・・・中略

飲む飲まないはすべてアルコール依存症者にまかせて、一切タッチしないようにするのが最善です。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 68ページより

家族にとって酒飲み本人を何とか変えたい!と願うのは当然のことです。

そのためには、相手を直接的に変えることはできないことを受け入れ、あなた自身が変わり、二次的に相手を変えていくのです。

なので、酒を飲む飲まないに関することには一切触れないことです。

酒をやめるよう苦言を呈するのは逆効果ですし、かといって飲酒の手助けをすることもご法度です。

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「酒をやめさせたいなら、何もしない」というアクションが最善なのです。

自分のケツは自分で拭かせること

自分のケツは自分で拭かせること

家族にはアルコール依存症者の飲酒をコントロールすることはできないと、認めることです。飲むか飲まないかは、当の本人に任せるしかありません。

飲んで困ったことがおきても、可能な限りアルコール依存症者に処理してもらうようにします。家族が代わりに尻ぬぐいしてはいけません。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 77ページより

上でもお話ししましたが、家族が酒飲み本人の飲酒をコントロールすることはできません。

アルコールというのは、合法ではあるものの、その実体は合法の「薬物」なのです。

本人にもコントロールできないものを、他人がコントロールできるはずはないのです。

そして、飲酒によるトラブルの処理は本人に全て任せることです。

辛く苦しいかもしれませんが、「自分のケツは自分で拭かせる」というのを徹底するのです。

本書には具体的な事例として次のようなことが挙げられています。

・泥酔してやったことの後片づけはしない
・借金を代わりに返済してやらない
・隣近所に謝って歩かない
・泥酔の看護をしない
・欠勤の言い訳の電話をしない
・お金をもって飲み屋に迎えにいったりしない

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 77ページより

子供には包み隠さず真実を

子供には包み隠さず真実を

アルコール依存症の家庭に育つ子どもは悩んでいます。

お酒の問題があるのにこの子だけは関係なくきちんと育っている、と考えるのは間違いで、子どもはほんの小さいときから親が隠しているつもりの問題でも敏感に感じ、傷つきながら必死で自分を守っているのです。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 81ページより

酒飲み本人は全く気が付かないことですが、その子供は想像以上のダメージを受けています。

「この子には言ってもまだ理解できないだろう」ではなく、しっかりと真実を伝えることがその子供を守ることになります。

酒飲みの周りに起こる様々なことは、子供にとっては衝撃的すぎることばかりです。

しかしながらそれに慣れてしまい、次第に反応しなくなっていってしまうのです。

今あなたが置かれている状況や、実際に取り組んでいることを子供にも包み隠さず伝えてみましょう。

自分の課題?それとも相手の課題?

自分の課題?それとも相手の課題?

他人のことに一生懸命首を突っ込むと、相手はますます自立心を失い依存的になり、自分は悪者にされるということです。

この問題を解決するには、本来このことは誰がすべきかを常に考え、相手がすべきことだと判断したら一切手を引くことです。

相手のことに口を出さず、自分はひたすら自分の責任をしっかり果たせばよいのです。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 115ページより

今あなたが置かれている環境は、想像を絶するとても耐えがたいものかもしれません。

なので、それを何とかして解決しようとすることはとても自然なことだと思います。

ところがこの病気に関しては、相手のためにあれこれしようとすればするほど逆効果となってしまいます。

最終的に相手を変えることができるのはその相手本人なのです。

相手の課題には直接その相手に向き合ってもらいましょう。

そして、あなたを変えることができるのもあなた自身だけなのです。

あなたの課題にはあなた自身がしっかり向き合うようにしましょう。

人は誰でも、期待されると応えたくなるもの

人は誰でも、期待されると応えたくなるもの

期待をかけられると、飲まないでがんばろうという気にもなります。そして、役割が増していくにつれて、家で気楽にくつろげるようになり、飲酒によって憂さを晴らす必要も感じなくなります。

人は期待に応える存在です。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 121ページより

あなたの目の前にいる酒飲みは、本当にどうしようもない人間に映っているかもしれません。

でも、それは本当の姿ではないのです。

昔はもっと違ったはずです。

とはいえ、酒をやめようとしている姿を見ても、「そんなの当たり前でしょ!」と思うかもしれません。

でも、その当たり前のことすらできなかったことを本人はよく分かっています。

小さなことでも良いので、どうか「期待」をかけてあげてくださいね。

まとめ:【酒飲みの家族向け】書籍『アルコール依存症家族に贈る「回復の法則」25』から学ぶ

他人を変えることはできないが、自分を変えることはできる。まわりを変えようとするのではなく自分を変えることによって対処していく。これが、困難に出会ったときの大原則です。

アルコール依存症 家族に贈る回復の法則25 3ページより

最後に『アルコール依存症家族に贈る「回復の法則」25』の内容をまとめようと思ったのですが、本書の冒頭部分に核心が書かれていました。

これはお酒以外のことにも当てはまると思いますが、

『相手を変えたければまず自分が変わり、それによって相手が変わらざるを得ない状況を作り出す』

このことを忘れないよう、これからも断酒人生を続けていこうと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

また他にも禁酒に関する書籍はたくさん出版されていますので、興味があればこちらのリンクからどうぞ。

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あなたにピッタリ合った本をぜひ見つけてみてくださいね!

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