人生100年時代には禁酒継続が必須だと思う2つの理由

人生100年時代には禁酒の継続が必須だと思う2つの理由書籍

「しばらくお酒やめられているし、そろそろ解禁してもいいよね?」

「飲み過ぎてしまうようになったら、また禁酒すればいいやー」

「別に長生きしなくていいと思っているし、今が楽しければそれでいいでしょ!」

お酒をやめ続けているとそんな心の声が聴こえてくるときがあるかもしれません。

でも、その声には耳を貸さない方がどうも良さそうですよ。

なぜなら、もう私たちは「人生100年時代」に突入してしまっているから。

【やっぱり人生100年時代には断酒が必須!】

私が「LIFE SHIFT」という書籍を読んでみた感想はこの一言に尽きます。

たった数年あなたがお酒をやめたところで、長い人生の中ではほんの一瞬のこと。

そして飲酒と禁酒を繰り返すたびに人生を消耗することはすでに分かりきっています。

であれば、キッパリとお酒と縁を切ることが人生100年時代を生き抜いていくために必要。

私がそう考えた理由は次の2点です。

理由❶働く期間が長くなるから
理由❷人生の選択肢を広げておく必要があるから

私は現在ヘルスケア業界で15年以上働いており、2019年10月12日から現在進行形で完全断酒を続けています。

Twitterも投稿していますのでご興味あればリンクボタンからよろしくどうぞ(^^)

この記事では書籍「LIFE SHIFT」の一部を引用しながら、どうして人生は100年時代になったのか?というお話から始め、上記理由2点について解説していきます。

また後半では、ではお酒をやめた後にどうすれば良いのか?そして最後には、酒を飲み続けた場合どうなるのか?ということについてもお話ししていきたいと思います。

この記事を最後まで読むと、お酒をやめ続けていく意味を見い出せるようになります。

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人生は思った以上に長くなるかもしれない

人生は思った以上に長くなるかもしれない

まず初めに、あなたは自分が何歳くらいまで生きると思いますか?

70歳?それとも80歳くらい?

本書から引用します。

2007年にアメリカやカナダ、イタリア、フランスで生まれた子どもの50%は、少なくとも104歳まで生きる見通しだ。日本の子どもにいたっては、なんと107歳まで生きる確率が50%ある。

「LIFE SHIFT」40ページより

今の子どもたちの半数は100歳以上まで生きるらしいです。

さすがにあなたが100歳まで生きるかどうかは微妙かもしれませんが、少なくともあなたの親世代よりは長生きしてしまう可能性が高そうです。

「LIFE SHIFT」41ページより

しかも、ご存知のとおり日本は長寿大国。

他国に比べて圧倒的に長生きしてしまう国に住んでいる以上、長生き”してしまう”ことも考えておいた方が良さそうです。

長寿化が進んだ理由

長寿化が進んだ理由

ではなぜ、長寿化が進んだのでしょうか。

その理由についても触れられていますので一部抜粋します。

1920年代以降の平均寿命の改善は、子どもの死亡率が低下した結果という面が大きい。(中略)次に、中高年の慢性疾患、とくに心臓血管系の病気と癌の対策が進んだことが平均寿命の大幅な上昇をもたらした。(中略)この次に平均寿命を大きく上昇させるのは、高齢にまつわる病気の克服だろう。(中略)平均寿命の上昇には、健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛生、所得といった多分野における状況の改善が関係している。

「LIFE SHIFT」44~45ページより

人類はこれまで、少しでも長生きできるように技術を磨いてきたと言っても過言ではありませんね。

またここには挙げていませんが、禁煙の推進とタバコの害の啓発も長寿化に貢献していると書かれていました。

つまり、長生きできてしまう環境が整い続けているわけです。

「別に長生きしたくないし、今を楽しもう!」と言って不摂生する人が辿る末路は「気が遠くなるほど長期間にわたる不健康状態」なのかもしれません。

一言でいうと生き地獄ですね・・・

これからの時代は禁酒が必須だと思う2つの理由

これからの時代は禁酒が必須だと思う2つの理由

ここまで、人生が100年時代になった背景をお話ししてきました。

そして私は、人生100年時代を生き抜くためには禁酒の継続がやはり必須だと思いました。

その理由は以下の2点。

理由❶働く期間が長くなるから
理由❷人生の選択肢を広げておく必要があるから

❶❷それぞれについて解説していきますね。

理由❶働く期間が長くなるから

人生に新しいステージが現れる

人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。しかし、寿命が延びれば、二番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。

「LIFE SHIFT」4ページより

本書によると、二番目の「仕事」のステージが長くなるようです。

これは確かにその通りで、昔の年金受給開始年齢は55歳でしたが、それが今ではどうなっていますか?

55歳→60歳→65歳と少しずつ上がってきていますよね。

この調子だと70歳になっても全く不思議ではありません。

となれば、それまで働くか、働かなくても済むくらいの金融資産を築いておく必要があります。

正直いって、労働がイヤな人にとっては絶望的な人生ゲームです・・

そんな中、自分自身の健康と経済的な豊かさは必須アイテムのはず。

しかし、この両方を見事に破壊してくれるのがアルコールという依存性の高い合法薬物です。

働く期間が長くなればなるほどアルコールの負のダメージが後からじわじわ効いてきますので、一秒でも長く人生から排除しなければなりません。

理由❷人生の選択肢を広げておく必要があるから

人生の選択に関しても、「オプション」には価値がある。人生が長くなれば、変化を経験する機会が増えるので、選択肢をもっておくことがいっそう重要になる。100年ライフを生きる人々が選択肢を見いだし、それを長く残しておこうとすることは必然なのだ。

「LIFE SHIFT」30ページより

お酒をやめることは、すなわち人生の選択肢を広げることになります。

健康や時間やお金を手に入れることができ、自分自身をアップデートすることもできるからです。

人生が長くなればなるほど不確定要素は増えます。

そこでリスクを分散させる必要が出てきますが、つまりそれが「選択肢」です。

若い人が結婚を先延ばしにしたり、自分の時間を大切にしたり、仕事に対してドライに考えたり、マイホームの購入をためらったりするのは「選択肢を多く持っておきたい」という背景もあると私は考えています。

きっとすごく長期的な視点で世の中を見ているんです。

彼らは、ある大きな決断をすると、そのあと身動きがとりにくくなってしまい、人生詰んでしまうリスクがあることを理解しています。

そして、アルコールが自分の人生の選択肢を狭めてしまうことも・・

赤信号、みんなで渡れば怖くない?

赤信号、みんなで渡れば怖くない?

もしかしたらこう思う人もいるかもしれません。

「自分の周りにはそこまで考えている人はいない」

「周りもみんな適度に飲んでるし別にそこまでしなくても良いのでは?」

ところが本書にはこう書かれています。

ほかの人たちと一緒に移行を経験するケースもあるだろうが、歳が近い人たちの選択に従うというやり方はたいてい通用しない。まわりのみんなと同じ行動を取るだけでうまくいく時代は終わったのだ。

「LIFE SHIFT」38ページより

この箇所を読んで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という標語を思い出しましたが、これからの時代は「赤信号、みんなで渡れば全員はねられる」ようになると思いますね。

赤信号を渡っちゃいけないことくらい、子供でも分かります。

人生100年時代においては、周りに流されずに自分で考え決断を下せるようになりたいものです。

酒をやめてからはどの分野に対しアンテナを張っておくか?

酒をやめてからはどの分野に対しアンテナを張っておくか?

仮にお酒をやめたとして、ではこれからどの方向にアンテナを張っておけば良いのか?

少しだけヒントが書かれていたので引用します。

増加する高齢者の需要は、産業の興亡と商品やサービスの市場価格に反映されていく。たとえば、長寿と生物工学に関する医学研究が際立った成長産業となり、サービス産業では医療と高齢者向けサービスの比重が大きくなる可能性が高い。

「LIFE SHIFT」92ページより

特に日本の場合、高齢化は待ったなしです。

というか世界最先端を現在進行中です。

そこでズバリ、成長産業のテーマは「高齢者」と「医療」だそうです。

ヘルスケア業界に身を置いている立場としては、このまま様子見とします。

酒をやめた後は何をすればよいのか?

酒をやめた後は何をすればよいのか?

飲酒が人生の中心だった人ほど、ぶつかるテーマ。

「酒をやめて何をすればいいの?」

これに対して、とても良い表現がありました。

しかし、平均寿命が延び、無形の資産への投資が多く求められるようになれば、余暇時間の使い方も変わる。時間を消費するのではなく、無形の資産に時間を投資するケースが増えるだろう。レクリエーション(娯楽)ではなく、自己のリ・クリエーション(再創造)に時間を使うようになるのだ。「労働時間の節約は自由時間を増やす。つまり、個人の発達を完成させるための時間をもたらすのである」と、カール・マルクスも述べていた。

「LIFE SHIFT」312ページより

ダジャレではありませんが、本書では「リ・クリエーション」に時間を使うことを提案しています。

私自身の話を少しだけすると、お酒をやめてからは興味の幅が爆発的に広がりました。

そして「学ぶって楽しい」と実感する日々。

学生時代は、勉強が本当につまらなくて、退屈で、意味のないものだと思っていました。

でも、学ぶ楽しさを教えてくれたのは断酒だったんですよね。

そのまま酒を飲み続けた人生だったとしたら・・

そのまま酒を飲み続けた人生だったとしたら・・

最後にドキッとした一文がありましたので、この箇所を引用して締めたいと思います。

貧しい人たちは、「不快で残酷で長い」人生を強いられる危険がある。スキルと知識が不足している人は、長い引退生活を支えられず、キャリアの途中で移行を成し遂げることも難しい。長寿化の恩恵に浴することができず、むしろ損失をこうむるリスクが切実だ。そのような人たちは、昔の人たちと同じような人生を送ることになるかもしれない。すなわち、人生の終わり近くまでほとんどの時期を働き続け、老いるにつれて所得が減り、生活水準が下がる可能性があるのだ。

「LIFE SHIFT」389~390ページより

心からアルコールを信仰し、アルコールに人生を捧げ、アルコールに喰い物にされる人が後を絶ちません。

お酒をやめたい人を応援したい気持ちは常に持っていますが、やめようとすら思えない楽観論者は残念ながらこのような結末になってしまう可能性があると思います。

私はそういう人生もあり得ると考え、アルコールによるリスクをゼロにすることに決めました。

それが「酒をやめ続ける」ということ。

そこにルール変更も特例もありません。

まとめ:人生100年時代には禁酒継続が必須だと思う2つの理由

今回の記事は「LIFE SHIFT」を読んで感じたことをまとめてみました。

私が禁酒継続が必要だと思った理由は次の2点です。

理由❶働く期間が長くなるから
理由❷人生の選択肢を広げておく必要があるから

人によっては、お酒をやめると失うものが多いと感じるかもしれません。

でもそれは完全に逆です。

むしろ得るものが多すぎて手に余るほどです。

そして、禁酒を続ければ続けるほど自分自身にプラスの資産が積みあがっていきます。

これからも方向をぶらさず進みましょう!!

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