ストロングゼロというアルコール飲料が若者を中心に人気を集めています。
しかしこれは合法麻薬とも呼ばれ、その飲み過ぎは深刻な健康被害をもたらすことが分かっています。
この飲料について医師や専門家たちはどのような危険性を指摘し、どのような対策を求めているのでしょうか。
この記事では、ストロングゼロがなぜ合法麻薬と呼ばれるのか、そしてストロングゼロがもたらす身体的・精神的リスクについても解説します。
この記事を最後まで読むことで、ストロングゼロによる健康被害のリスクやその取り組みについて詳しく知ることができます。
若者やアルコールに関心のある人は、ストロングゼロに注意すべき理由や、どのような行動をとることが必要かを知ることができます。
また、医療現場や政策決定者などの専門家は、ストロングゼロに対する対策のあり方や今後の課題を考える上で参考になる情報を得ることができます。
- ❶ストロングゼロとは?その起源や種類について
- ❷ストロングゼロの特徴~高いアルコール度数と強炭酸~
- ❸ストロングゼロのデザイン
- ❹元アメリカ空軍兵士も絶賛?ストロングゼロの魅力とは
- ❺ストロングゼロはほぼ「シャブ」?その驚くべき真実に迫る
- ❻飲む福祉としてのストロングゼロ~その意義と問題点を考える~
- ❼高いアルコール度数なのに飲みやすいストロングゼロ~危険性との関係を考える~
- ❽ストロングゼロは合法麻薬?その薬物依存性との関係に迫る
- ❾医師が訴えるストロングゼロの危険性
- ❿ストロングゼロを飲むことのリスク~その末路や対策について考える~
- まとめ:合法麻薬?ストロングゼロの薬物依存性と規制の必要性を徹底解説!
- ちなみに・・・
❶ストロングゼロとは?その起源や種類について
ストロングゼロの起源や歴史
ストロングゼロは、サントリーから発売されているいわゆるRTD(=Ready to Drink)と呼ばれる缶入りチューハイの一種で、通常のビールやチューハイと比較して高いアルコール度数と果実感が特徴です。
リーマンショック後のデフレ経済を背景として2009年2月に登場し、当初のアルコール度数は8%でしたが、その後ストロング系チューハイのアルコール度数は9%が主流となっていきます。
ジュースと同じくらい安価で、しかも全国どこでも手軽に購入できることから若者を中心に人気に火が付きました。
現在では、1本で安く酔えてしかも糖質ゼロということで主に20~30代の支持を得ています。
ストロングゼロにはどんな種類があるのか?
ストロングゼロには様々なフレーバーがありますが、リニューアルによって新種のフレーバーが追加投入されています。
2023年3月時点の定番ラインナップとしては、「ダブルレモン」「ダブルグレープフルーツ」「ダブルシークヮーサー」「ダブル完熟梅」「ビターレモン」「無糖ドライ」の6種類があり、期間限定商品として「ダブルオレンジ」「まるごとアセロラ」があります。
また、新しいラインナップとしては「ダブルパイナップル」(2023年4月11日発売)、「まるごと青りんご」(2023年5月16日発売)、「梨ダブル」(2023年6月6日発売)があります。
ストロングゼロ以外のチューハイやアルコール飲料との比較
ストロングゼロとそれ以外のチューハイやアルコール飲料との大きな違いは、アルコール度数です。
ストロングゼロのアルコール度数は9%であり、他のチューハイやビールなどのアルコール飲料よりも高いため、同じ量を同じスピードで飲んだ場合、より酔いやすくなります。
また、ストロングゼロは甘くて飲みやすい商品設計がなされているため、飲み過ぎには本当に注意が必要です。
一方、他のチューハイやアルコール飲料には、アルコール度数の低いものや甘さ控えめなもの、果汁や炭酸水を加えたものなど様々な種類があります。
❷ストロングゼロの特徴~高いアルコール度数と強炭酸~
ストロングゼロのアルコール度数は?
一般的に「ストロング系」と呼ばれるチューハイのアルコール度数は7%から9%程度といわれていますが、ストロングゼロのアルコール度数は基本9%であり、過去には12%というトンデモ商品も実在していました。
アルコール度数は生ビールが5%、チューハイが3~5%ということから考えても、ストロングゼロはRTDの中ではより高いアルコール度数で設定されていることが分かります。
強炭酸がもたらす刺激と効果
また、ストロングゼロは強炭酸を含むため、刺激的な飲み口も特徴です。
この炭酸は飲んだ後に爽快感を与える一方、アルコールの吸収を促進するため酔いが回りやすくなるとも言われています。
そしてその刺激と爽快感は脳の中に記憶として定着し、「またあの刺激を味わいたい」とリピート客の心をつかんで離しません。
ストロングゼロの飲み方と注意点
繰り返しになりますが、ストロングゼロを飲む場合には飲み過ぎに要注意であり、もし可能であれば生涯にわたり手を出さないのがベストです。
高いアルコール度数と強炭酸のため、酔いが回りやすく二日酔いになることがあります。
さらに、酔わないと飲んだ気にならないタイプの人は、酔っぱらうまで飲むという飲み方をしてしまいがちです。
元々は3%とかのアルコールを飲んでいたのに物足りなくなり、次第に5%、そして7%と数年をかけて度数が増えていき、9%に到達してきたような人は特に危険です。
ストロングゼロによりアルコールに対する耐性が完成することで、アルコール依存症になってしまうことが専門家の間でも危惧されています。
もしも飲まなければならない場合には必ず適量を守り、時間をかけてゆっくり飲むようにしましょう。
(とはいっても、ストロングゼロは350ml缶1本で一日の適正アルコール摂取量をオーバーしてしまうわけですが・・・)
❸ストロングゼロのデザイン
ストロングゼロのパッケージデザインの歴史と進化
ストロングゼロは、商品のパッケージデザインも注目されるアルコール飲料の一つです。
開発者サイドは消費者により魅力的に映るようパッケージデザインに工夫を凝らしています。
その結果、明るく爽やかで、気分がスッキリするような印象を消費者に与えることに成功しています。
現在では様々なバリエーションがあると同時に新しいデザインも次々に登場しています。
ストロングゼロのデザインが人気を呼ぶ理由
ストロングゼロのデザインが人気を呼ぶ理由の一つは、他のアルコール飲料とは一線を画する個性的なデザイン性にあると言えます。
鮮やかなカラーと大胆なロゴ、さまざまなグラフィックやイラストなど多様な要素が組み合わさっており、まさにマーケティングの英知を極めた渾身の作品ともいえるでしょう。
ストロングゼロ以外のお酒や飲料のデザインとの比較
ストロングゼロはそれ以外のお酒や飲料と比較してもよりファッショナブルであり、若い層に人気があります。
パッと見ただけでは、炭酸飲料なのかアルコール飲料なのか見分けがつかないほどポップな印象を放っています。
多くのストロングゼロのデザインには、若者に向けた斬新なアイデアやユーモアが取り入れられているのです。
❹元アメリカ空軍兵士も絶賛?ストロングゼロの魅力とは
ストゼロすごすぎ…
— Sirabee/しらべぇ【公式】 (@sirabee_news) October 17, 2019
元アメリカ空軍兵士が初めて「ストロングゼロ」を飲んでみた結果 | ニュースサイトしらべぇ@sirabee_news #アメリカ人 #ストロングゼロ #空軍 https://t.co/zrXU3R1cEB pic.twitter.com/JJ2a8Pfn6j
ストロングゼロを飲んでみたいと志願した元アメリカ空軍兵士ジェフさん
ネタなのかどうか分かりませんが、ネット上には次のような記事があります。
>>元アメリカ空軍兵士が初めて「ストロングゼロ」を飲んでみた結果
ジェフさんは友人からストロングゼロのことを聞き、興味を持っていたようです。
そして最新型の戦闘機「F-35」のメンテナンスをしていたという彼に対し、ストロングゼロをこのような例えで紹介します。
「日本人が精神をメンテナンスするときに飲む酒だ」と。
「日本人が精神をメンテナンスするときに飲む酒」
説明された後にストロングゼロを見たジェフさんは
「へぇ…日本人はこれで精神をメンテナンスするのか…日本のヘルスケアはアメリカよりも進んでいるな…クレイジーだぜ…」
と驚いていたらしい(?)
これが仮にネタだったとしても、「アルコールで精神をメンテナンスする」という例えをしている時点で日本人のアルコールリテラシーを疑われても仕方ありませんし、確かにクレイジーだと言うもの無理はありません。
ストロングゼロを飲んだジェフさんの感想
彼によると、アメリカにもフルーツ味のアルコールドリンクはあるようですが、ストロングゼロはそれよりも美味しいとのこと。
そして「F-35もストロングゼロをかけてメンテナンスしたらたぶん故障が直る」などとアメリカンジョークをかましていたそう。
面白おかしく作られたネタなのでしょうけど、中には笑うに笑えない人もいるはず。
このような「ストゼロネタ」が支持される理由
ストロングゼロを飲む人たちの共通点や嗜好について考察すると、若者の間での人気が高いことが分かります。
そしてまだアルコールに関する知識に乏しい人々は、ストロングゼロのリスクを過小評価し、面白おかしくネタにして遊んでいるわけです。
知らないって怖いですよね・・
そして、ストロングゼロが支持される理由の一つに、アルコール度数の高さが挙げられます。
手軽に短時間で興奮や解放感を得たいというニーズがあるため、コスパを重視する人はより度数の高いアルコール飲料を求める傾向があります。
また、RTDなので割り物を用意する手間が省ける点や、ジュースくらい安価で手軽に購入できる点も魅力的です。
今後数十年後の未来よりも今を楽しもうとする人々は、この簡単に酔っぱらえるお酒に(無謀にも)挑戦してしまうのでしょう。
❺ストロングゼロはほぼ「シャブ」?その驚くべき真実に迫る
そもそも「シャブ」とは?
まず初めに、シャブとは覚せい剤(アンフェタミン類の精神刺激薬)を意味する隠語であり俗称です。
なぜ覚せい剤のことを「シャブ」というのかについては諸説ありますが、「しゃぶる」に由来するというのが有力な説です。
「一度手を出すとやめられず、骨までシャブられる」というところから来ています。
ストロングゼロがシャブと比較される理由
ストロングゼロがシャブと比較される主な理由は、その成分にあります。
ストロングゼロにはアルコールや炭酸、甘味料などが含まれていますが、これらの成分が脳に強い刺激を与えることが知られています。
一方で、シャブは上記のとおり覚せい剤であり、これらの成分も脳に直接作用して強い快感をもたらすことが知られています。
つまり、ストロングゼロもシャブ(覚せい剤)も脳に対して刺激や快感を与えることから、どちらも精神依存・身体依存を形成してしまうという点で共通しているとされています。
ストロングゼロとシャブの違いや共通点
ストロングゼロとシャブは成分や効果などにおいて大きな違いがあります。
ストロングゼロはアルコールや炭酸、甘味料が主な成分で、脳に刺激を与えることが特徴です。
一方でシャブ=覚せい剤なので、脳に直接作用して強い快感をもたらすことが特徴であり、違法薬物とされ所持ならびに使用が法律で禁止されています。
また、シャブは脳や心臓などの健康に深刻な影響を及ぼすことが知られていますが、ストロングゼロについてはまだ研究が不十分なため、健康への影響については不明な点が多く残されています。
ストロングゼロが社会問題化する背景や要因
ストロングゼロが社会問題化している背景には、貧困や社会的弱者層の問題があることも指摘されています。
低所得者層は、価格の安いストロングゼロなどの「コスパの良い」酒類を選び、アルコール依存症に陥るリスクが高くなっています。
また、精神的にも不安定な人々がストロングゼロを飲み、酒に溺れていってしまうというケースもあります。
このような問題を解決するためには、値段を上げたり、貧困問題に対する対策が必要とされています。
❻飲む福祉としてのストロングゼロ~その意義と問題点を考える~
ストロングゼロが「飲む福祉」と呼ばれる理由
ストロングゼロはアルコール度数が高く、飲む量を抑えないとアルコール依存症になる可能性がありますが、同時に「飲む福祉」としても注目されています。
ではなぜ「飲む福祉」と呼ばれているのか?
その理由は、ストロングゼロが貧困層や若者など誰でも低価格かつ手軽に購入でき、度数の高いアルコールによって嫌なことを早く忘れさせてくれるコスパの良い飲み物だと認識されているからです。
ストロングゼロによる健康被害や社会問題
一方で、ストロングゼロは健康被害や社会問題も引き起こしている可能性があります。
アルコール度数が高いため、飲みすぎると急性アルコール中毒や意識障害を引き起こす可能性がありますし、慢性的にも肝機能障害や脳萎縮、その他さまざまな健康被害が水面下で生じていると考えられます。
また、ストロングゼロはアルコール度数が高く、少量でも酔っ払いやすいため翌朝の飲酒運転につながる可能性がありますし、飲みやすい商品設計によりアルコール依存症につながってしまう可能性があります。
ストロングゼロを飲む人たちの声や意見
ストロングゼロを飲む人たちの意見をSNSを通じて見てみると、一部の人たちは「低価格で手軽にアルコールが飲めるのが良い」といった理由でストロングゼロを好んで飲むようです。
また、炭酸が強く刺激的な味わいや、他のアルコール飲料に比べて「すっきり」とした飲み心地が魅力的だと感じる人もいます。
しかし、ストロングゼロを飲むことが社会問題に繋がる可能性があることについては、十分に認識される必要があります。
❼高いアルコール度数なのに飲みやすいストロングゼロ~危険性との関係を考える~
ストロングゼロのアルコール度数と強炭酸がもたらす危険性
ストロングゼロは、他のアルコール飲料と比べてアルコール度数が高く、また、強炭酸が入っているため、飲みやすく感じる特徴があります。
しかし、この特性がもたらす危険性があります。
まず、ストロングゼロのアルコール度数が高いため、飲む量によっては急性アルコール中毒を引き起こす可能性があります。
飲みやすさとコスパによるストロングゼロの多量摂取がもたらす健康被害
あくまで以下の❶~❸は氷山の一角ですが、ストロングゼロの多量摂取によって健康被害が引き起こされることがあります。
①アルコール中毒
ストロングゼロにはアルコール度数が高いため、一度に多量に摂取するとアルコール中毒を引き起こす可能性があります。
アルコール中毒になると嘔吐や意識混濁、呼吸困難などの症状が現れ、重症化すると死亡することもあります。
②肝機能障害
アルコールを多量に摂取すると、肝臓に負担がかかり、肝機能障害を引き起こす可能性があります。
肝機能障害には、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な疾患につながることがあります。
③高血圧や心臓病
ストロングゼロには糖分やカロリーが多く含まれており、多量に摂取すると、肥満や高血圧、心臓病などの生活習慣病を引き起こす可能性があります。
これらの疾患は、長い時間をかけて発症することが多く、健康被害を引き起こすリスクが高いです。
飲みやすさやコスパに惹かれても、適量を守り健康への配慮を忘れないことが大切です。
強炭酸によって喉の渇きを感じにくくなり、多量に飲んでしまうこともあります。
健康な体を維持するためにも、バランスのとれた食生活や適度な運動を心がけることが重要です。
❽ストロングゼロは合法麻薬?その薬物依存性との関係に迫る
アルコールと薬物の共通点とは?ストロングゼロが持つ薬物依存性
ストロングゼロには人工甘味料が多く含まれているため甘味が強く、さらにアルコール度数が高いため、飲みやすいという特徴があります。
このため、多量に摂取することでアルコール依存症を引き起こす可能性があります。
アルコールと薬物には、以下のような共通点があります。
①中枢神経系への作用
アルコールや薬物は、中枢神経系に作用して意識や感情、行動などを変化させます。
これは、神経伝達物質の放出や受容体の刺激などによって引き起こされます。
②依存性の高さ
アルコールや薬物は、中枢神経系への作用によって快感や興奮などの心理的な影響を与えます。
このため一度体験すると依存性が高くなってしまい繰り返し使用することがあるため、薬物依存症やアルコール依存症といった病態を引き起こすことがあります。
③過剰摂取による健康被害
アルコールや薬物の過剰摂取は、中枢神経系や心臓・肝臓・腎臓などの重要な臓器にダメージを与えることがあります。
さらに、自動車の運転や危険な機械操作など、社会的な問題も引き起こすことがあります。
ストロングゼロが示す未成年者や薬物依存者の危険性
ストロングゼロは、その高アルコール度数と飲みやすさから、若者を中心に人気を集めています。
しかし、未成年者の飲酒や飲酒運転などの社会問題を引き起こすこともあります。
またストロングゼロは、アルコールと薬物に共通する依存性を持つと指摘されています。
過剰な摂取によってアルコール依存症を引き起こす可能性があり、その危険性を指摘する声もあります。
ストロングゼロの所持や使用により違法となる可能性は?
さらに、一部の人の間ではストロングゼロを“合法麻薬”と呼ぶこともあります。
これは、薬物に類似した効果を持ち、その摂取が薬物乱用と同じように問題視されることがあるためです。
ストロングゼロは現在アルコール飲料として合法的に販売されているので、成人が所持したり飲んだりするだけでは違法となることはありません。
しかし、上述したように違法薬物に匹敵する高い依存性を有しているので、合法だからOKなどと軽く考えないことが重要です。
❾医師が訴えるストロングゼロの危険性
ストロングゼロがもたらす身体的・精神的な健康被害
ストロングゼロは高アルコール度数で飲みやすく、若者や貧困層などの間で広く飲まれていますが、その一方で健康被害や社会問題も指摘されています。
ストロングゼロを多量に摂取することによって、以下のような身体的・精神的な健康被害を引き起こすことがあります。
①肝臓の負担
アルコールの代謝には、肝臓が重要な役割を担います。ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を多量に摂取すると、肝臓の負担が増加し、肝臓疾患を引き起こすリスクが高まります。
②血圧の上昇
ストロングゼロに含まれるアルコールが血管を拡張させ、血圧を下げることがある一方、多量に摂取すると血圧が上昇し、心血管疾患のリスクを高める可能性があります。
③睡眠障害
ストロングゼロに含まれるアルコールが、入眠を促進する一方、深い眠りを妨げ、眠りが浅くなります。また、アルコールは睡眠の質を低下させることがあるため、熟睡できずに疲れが取れなくなる場合があります。
④脳機能の低下
多量のストロングゼロを摂取すると、脳機能が低下し、思考力や判断力が鈍り、反射神経が鈍くなるため、事故や怪我を引き起こすリスクが高まります。
⑤心理的な依存
ストロングゼロには、アルコールによる快感や興奮があるため、繰り返し飲むことで、心理的な依存が生じる可能性があります。
また、アルコール依存症に陥ると、身体的な依存も生じるため、断酒による離脱症状を引き起こすことがあります。
以上のように、ストロングゼロの多量摂取は身体的・精神的な健康被害を引き起こすことがあります。
また、飲み過ぎによる意識障害や事故、自殺、犯罪などの社会問題も存在します。
依存症治療の第一線で活躍している薬物依存症を専門とする松本医師からはこのようなコメントも出てきています。
医療現場で見る被害とは?アルコール依存症患者の増加や死亡例など
医療現場では、アルコールの多量摂取によって引き起こされる健康被害が見られます。具体的には、以下のような症状が報告されています。
①急性アルコール中毒
ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を多量に摂取すると、アルコール中毒を引き起こす可能性があります。
中毒症状としては、意識障害、嘔吐、呼吸困難、低体温、低血糖、心臓麻痺などがあり、重症化すると死亡することもあります。
②アルコール依存症
ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を繰り返し飲むことで、アルコール依存症に陥る可能性があります。
アルコール依存症患者は、断酒すると離脱症状が現れ、手足の震え、発汗、不眠、不安、幻覚などの症状が出ます。
③肝硬変や肝癌
ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を多量に摂取すると、肝臓に負担がかかり、肝硬変や肝癌を引き起こすリスクが高まります。
肝硬変や肝癌は、治療が困難な病気であるため、早期の予防が重要です。
④交通事故
ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を摂取した場合、判断力や反射神経が鈍るため、交通事故を引き起こすリスクが高まります。
交通事故による怪我や死亡事故が報告されています。
以上のように、ストロングゼロの多量摂取によって引き起こされる健康被害が医療現場で見られます。
したがって、健康的な飲酒を心がけ、ストロングゼロのようなアルコール度数が高い飲料を適量に飲むことが重要です。
また、アルコール依存症になってしまった場合は、早期に専門医の治療を受けることが大切ですし、医療関係者や専門家たちからもストロングゼロの規制が必要であるとの声が上がっています。
ストロングゼロの規制に向けた医療関係者や専門家の提言
医療関係者や専門家からは、ストロングゼロの規制に向けた提言が出されています。
主な提言としては以下のようなものがあります。
①アルコール度数の制限
ストロングゼロは含まれるアルコール濃度が高いため、多量摂取によって健康被害が生じるリスクが高まります。
そのため、アルコール度数の制限を設けることで多量摂取を防止し、健康被害の予防につながると考えられます。
②販売量の制限
ストロングゼロは500ml缶もあるため、多量摂取のリスクが高くなっています。
そのため、販売量の制限を設けることで多量摂取を防止し、健康被害の予防につながると考えられます。
③販売場所の制限
ストロングゼロは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで容易に入手できます。
そのため未成年者やアルコール依存症患者など、リスクの高い人々が購入してしまう可能性があります。
販売場所の制限を設けることでリスクの高い人々の購入を防止し、健康被害の予防につながると考えられます。
④問題解決のための研究
ストロングゼロに関する問題解決のために、アルコール依存症や健康被害などに関する研究が必要です。
そのため、研究資金の拡充や研究機関の支援などが求められます。
以上のように、医療関係者や専門家からはストロングゼロの規制に向けた様々な提言が出されています。
これらの提言が実現されることで健康被害の予防につながり、より健康的な社会づくりが進むと期待されています。
先程ご紹介した薬物依存症を専門とする松本医師からのコメントも参考にしてみてください。
❿ストロングゼロを飲むことのリスク~その末路や対策について考える~
ストロングゼロの大量飲酒がもたらす身体的・精神的なリスク
ストロングゼロはアルコール度数が非常に高く、大量飲酒による急性アルコール中毒を引き起こす可能性があります。
その症状には、めまい、吐き気、嘔吐、意識不明、呼吸困難などがあります。
また、長期的な大量摂取により、肝臓や脳、胃腸などの様々な臓器に損傷を与えることがあります。
一方で、精神的な健康にも影響を与える可能性があり、大量摂取により思考や判断力が低下し行動が乱れることがあります。
また長期的な摂取により、うつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こす可能性があります。
ストロングゼロを飲んだ末路
ストロングゼロはアルコール度数が9%もあり、未成年者やアルコールに弱い人が飲み過ぎると酔いが回りやすくなり、急性アルコール中毒や交通事故などのリスクが高まります。
また、自分はお酒に強いと思っている人の中にも無自覚のアルコール依存症が一定数おり、大量に摂取し続けることで命にかかわる事態にもなり得ます。
最悪の場合、過剰摂取による孤独死や自宅内での事件事故などが起こる可能性も指摘されています。
また、本人に命の危険が伴う前の段階でも既に家庭環境が破壊されているケースが多く、経済的にも困窮していることから自死の温床にもなっています。
ストロングゼロに対する取り組みと対策
現在、ストロングゼロは日本国内で合法的に販売されています。
しかし、アルコールの過剰摂取による社会的損失や健康被害が問題視されているものの、販売制限や健康教育に関しては放置されたままだといわざるを得ません。
この背景には、国とマスコミと販売企業の3者による持ちつ持たれつの関係性が影響しているものと考えられます。
国(国税庁)は酒税という安定財源が欲しいですし、マスコミのスポンサーはアルコール飲料メーカーです。
アルコール飲料メーカーは消費者を合法的に依存させることで安定的に利益を得ることができます。
このトライアングルが強固である限り、消費者ファーストのアルコール対策の仕組みができることはなく、海外から「アルコール後進国」として嘲笑され続けることでしょう。
正直いって、このままでは日本はヤバいと思います。
まとめ:合法麻薬?ストロングゼロの薬物依存性と規制の必要性を徹底解説!
ストロングゼロは高いアルコール度数と強炭酸がもたらす刺激と爽快感で知られるアルコール飲料です。
そのアルコール度数は他の飲料と比較しても高く、飲み方には本当に注意が必要である。
また、企業のマーケティング戦略によって他の飲料と比べてストロングゼロの知名度は抜群です。
その一方で、シャブ(=覚せい剤)と比較されることもあり、社会問題化する背景や要因についても考える必要があります。
そして、ストロングゼロは飲む福祉とも呼ばれ、貧困層や若者などコスパを優先しがちな消費者が多量摂取することで健康被害が起こったり社会問題化していることも指摘されています。
ストロングゼロはより違法薬物に近い精神依存性・身体依存性も指摘されており、規制の必要性も医師から訴えられています。
ストロングゼロによる健康被害や社会問題を一人一人がより深く理解することが必要なのではないでしょうか。
ちなみに・・・
私自身もストロングゼロの連続飲酒経験者ですが、4年前から完全にお酒をやめています。
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『アルコール感受性遺伝子分析キット』この記事を読んでいるあなたも含め、ほとんどの人は自分がどういう体質なのか知らないと思います。
私の場合、この検査を受けることで鉄壁の守りを築くことができました。
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できるだけ人生の早い段階で受けることを強く推奨します。
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