私は2019年10月11日に飲んだのを最後に断酒をスタートしました。
それから約1ヶ月半ブログの勉強をして、2019年11月27日にこのブログを立ち上げました。
私自身、お酒をやめたくてもどうすれば良いのか分からずとても苦労しました。
今この記事をご覧のあなたも、とても辛く、苦しんでいるのではないですか?
確かに、素直に病院に行けば診断・治療が受けられたかもしれません。
しかし、今の日本社会は「アルコール依存症」という診断名がついた瞬間、態度を一変させる職場が多いことも分かっています。
私には守るべき家族がいます。
しかし当然ながら、働かずに一生暮らしていける財産などありません。
まだまだ身を粉にして働かなければならない現役子育て世代なのです。
ですから、病院を受診して「あなたはアルコール依存症ですね」と確定診断されてしまうわけにはいかなかったのです。
そんな私が持ち前?の仮説検証型思考で禁酒とスリップという試行錯誤を自らに繰り返した結果、ある断酒の方法を発見しました。
ちなみに私は、病院に通ったり、抗酒薬を処方されたり、AAや断酒会に参加することなく、自分にその断酒方法を適用し現在に至ります。
当然ながら、この方法が万人に当てはまるとは思っていませんが、一人でも多くの人がアルコールによる呪縛から解放されることを切に願っています。
このブログは、テーマとして「お酒をやめるためのマインドや方法論」、そして「お酒をやめた後にどのように人生を良くしていくのか」というコンセプトで作っています。
そこでこの記事では、そもそも私が断酒に関する情報発信を始めた理由を下記3点お話ししたいと思います。
❷日本人のアルコールリテラシーを向上させたいから
❸お酒をやめた後の世界(=酒のない世界)を知ってもらいたいから
❶自分自身の知識をもっと深め、断酒を継続させていきたいから
自分が断酒を継続させるには周りに発信し続けること
私はまだ断酒を始めたばかりですが、家族や周囲には「お酒やめました」宣言をしています。
この、”周りに宣言する”というのはとても効果的だと思っていて、あえて意識的にやっていることです。
そして、このブログやTwitterでも同様に発信していくことで、再びお酒に逃げないように自らを律しているのです。
油断したときにスリップ(再飲酒)してしまうというのは、先人から受け継いだ経験知です。
何年断酒していても、常に飲んでしまうリスクと隣り合わせであることを忘れてはならないのです。
「無知」は罪である
また私は、これまでの飲酒人生の中で数えきれない迷惑をかけてきました。
そしてこれらの失敗は、自らの無知が根本的な原因だったのだと気付くことができました。
アルコールを飲みながら、アルコールのことを何一つ知らなかったのです。
これから自分自身が断酒を継続していくためにも、そして私からの情報を受け取るあなたのためにも、まず自分がアルコールに関する知識をより深めていかなければならないと思っています。
❷日本人のアルコールリテラシーを向上させたいから
私は、自分で飲酒量をコントロールできなくなるまで、アルコールのことを何も知りませんでした。
飲むと楽しいし、人生に必須のアイテムだと思っていました。
それが、今となっては完全にお酒と距離を置いていますし、嫌悪感すら抱いています。
ここまでの意識変化が起きたのは、知識が増え、アルコールリテラシーが向上したからなのです。
もっと早く勉強しておけばよかったと今でも後悔しています。
覚せい剤などの違法薬物については、その危険性を学校で学ぶ機会はあります。
しかしアルコールに関しては、学校でも、職場でも、家族からも、誰からも教えてもらえないのが今の日本社会です。
24時間いつでもどこでも廉価で購入できる環境があり、テレビCMや番組内でお酒の良いイメージだけが幼少期から刷り込まれます。
「20歳になったらお酒を飲むのは当たりまえ」
「飲まないのは元々アルコールを分解できない一部の体質の人のみ」
こんな雰囲気が日本中に蔓延していると日々感じています。
1人でも多くの『アルコールのことをよく知らない人』に真の情報を伝え、日本人のアルコールリテラシーを向上させなければならないと思いました。
飲酒による生産性の損失は年間数兆円にも上るといわれています。
日本人のアルコールリテラシーが向上すれば生産性は向上し、日本はより良い国になると信じています。
❸お酒をやめた後の世界(=酒のない世界)を知ってもらいたいから
お酒をやめた後の世界についてお話しする前に、アルコール基準でお話しすると
世の中には、
「お酒のない世界」
という2つの世界が同時に広がっていると私は思っています。
これだけだと意味不明だと思いますので、私の見ている世界観を説明しますね。
お酒に支配された世界
ここではお酒を飲むのが常識であり、お酒をたくさん飲んでも酔っぱらわない人が強者。
一方で飲めない人は、つまらなくて、かわいそうで、人生を損している弱者。
そして、強者に多少の憧れを抱いているし、強者は強者なりの自信とプライドを持っている。
さらに、強者でも弱者でもない大多数の中間層は、「自分はいたって普通」「自分はそんなに飲まないから大丈夫」「飲みすぎてハメを外すやつはダメなやつ」
そんな価値観の世界です。
お酒のない世界
ここはもともと、お酒を飲めない(飲まない)人たちの世界です。
飲めないのでお酒とは関係のない世界にいますが、身近にお酒を飲む人はたくさんいます。
自分は飲みませんが、「お酒は適量なら人とのコミュニケーションを円滑にする」「みんな飲んでるし別に悪いことをしているわけじゃないよね」「飲みすぎて事件や事故を起こしたりするも人もたまにいるけど、いい大人なんだしそれはその人の責任だよね」
そんな価値観の世界です。
お酒のない世界⇔お酒に支配された世界
私は、この世の中には上記のような2つの世界が同時に存在しているように見えています。
このように見えるようになったのは、両方の世界を行ったり来たりしたからだと思います。
初めてお酒を飲むまでは、「お酒のない世界」で暮らしていました。
ところがお酒の味を知ってからは、しばらくの間「お酒に支配された世界」にどっぷり浸かっていました。
そして約20年の時を経て、再び「お酒のない世界」に戻ってきたわけです。
そうすると、どちらの世界も見てきたので、「お酒のない世界」の住人の考えも、「お酒に支配された世界」の住人の考えも、なんとなく分かる気がしてきました。
お酒をやめた後の世界
少なくとも私の周囲には、「お酒をやめた後の世界」について語り合える人間はほぼいません。
ほぼ全ての人が「お酒のない世界」か「お酒に支配された世界」のいずれかの住人です。
ただ、どちらの世界も見てきた私としては、「お酒に支配された世界」の住人にこそ「お酒をやめた後の世界」を見てもらいたいと思っています。
そこはとても美しく、爽やかな風が吹くような温かい場所なのです。
まとめ:禁酒・断酒に関する情報発信を始めた理由
以上、私が情報発信を始めた理由3点についてお話ししてきました。
❷日本人のアルコールリテラシーを向上させたいから
❸お酒をやめた後の世界(=酒のない世界)を知ってもらいたいから
アルコールに対する世間の認識が変わり、世の中からお酒で苦しむ人が一人でも減りますように。
そして、お酒をやめた人がより良い人生を歩めるよう、情報発信を続けていけたらと思います。
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