「お酒やめたいけど、飲みに誘われたら断れないなぁ・・・」
「先輩や友達から飲みに誘われるからお酒やめるのはムリだわ・・・」
「禁酒中なんだけど、今度飲み会があるんだよなぁ・・・」
このように、禁酒や断酒を継続していく上で困ってしまうのは「飲みの誘い」ですよね。
今まであなたもその中で楽しく飲んでいたのに、これからは断らないといけない・・・。
もちろん、予定が入っていれば堂々と断れますが、予定が空いているのにあえて飲みの誘いを断ったという経験はあまり無いのではないでしょうか。
この記事では、『お酒をやめたいあなたが、どうすれば飲みの誘いを断ることができるのか?』ということについてお話ししていきますね。
私は、種類を問わず自他ともに認める大の酒好きでしたが、2019年10月より自らお酒を一切やめ、現在まで一滴も飲んでいないという人間です。酒を飲む側と飲まない側、両方を経験しています。
この記事では、飲みの誘いを断れない理由や、飲み会パターン別の断り方などについて解説していきます。
この記事を読むと、あたなたも飲みの誘いに対処できるようになり、しっかりお酒をやめることができるようになりますよ。
なぜ飲みの誘いを断れないのか?

まず、「なぜ飲みの誘いを断れないのか?」ということについてお話ししていきます。
飲みの誘いを断れないのには、以下の理由が考えられます。
そしてそれらの理由は、実は『思い込み』であることが多いんですね。
それではひとつずつ見ていきたいと思います。
断れない理由①誘いを断ると人間関係にヒビが入ってしまうと思うから

誰しも、周囲と良い人間関係を築きたいと思っています。
だからこそ、せっかくのお誘いを断ることに対して多少なりとも罪悪感を感じてしまうのではないでしょうか。
ましてや、とても真面目なあなたなら尚更ですよね。
ただ、私がひとつ言えるのは
『飲み会の誘いを断っても、人間関係は悪くなりません!』
ということです。
実は、「誘いを断ると人間関係が悪くなってしまうのでは?」と思っているのは自分だけだったりします。
誤解を恐れずハッキリ言うと、「自意識過剰」なんですね。
よく考えれば分かることなんですが、誰しも自分が一番かわいいんです。
そして、それは周りの人達も同じこと。
何が言いたいのかというと、「人は自分のことに一番興味があり、他人は二の次だ」ということです。
意外かもしれませんし少し寂しいかもしれませんが、周りの人はあなたが思っているほどあなたに興味はありません。
なので、「誘いを断ると人間関係にヒビが入ってしまうと思うから」というのは、あなたの勝手な思い込みである可能性が高いのです。
確かに、角が立つ断り方をしてしまうと関係が悪くなってしまうかもしれません。
だからこそ大事なのは、「断る or 断らない」ではなく「どのように断るか」ということなんですね。
断れない理由②嘘をつくのが苦手だから

真面目であまり器用ではないあなたは、嘘をつくのが苦手なのではないでしょうか。
断ろうとすると目が泳いでしまったり、断ったものの後でつじつまが合わなくなってしまったり。
断る言い訳を考えるだけで気が重くなってしまう・・・なんてこともあるかもしれませんね。
でも、別に嘘をつく必要なんてないんですよ。
素直に、お酒をやめたことを周りに伝えればいいんです。
他のサイトを見てみると、”こう言えば断れるよ”ということも書いてありますが、ほとんどが一度きりしか使えないフレーズです。
一方で、「お酒をやめた」ということを伝えて一度理解してもらえれば、その後は嘘をついて誘いを断る必要がなくなるのです。
あなたが飲みの誘いを断る目的は、「お酒をやめ続けるため」ですよね?
であるなら、誘いを断るのに一度きりしか使えないフレーズで無理に嘘をつかなくてもいいのではないでしょうか。
私は、家族にはもちろん、職場の同僚にもお酒をやめていることを伝えました。
最初はなかなか信じてもらえず、「またまたぁ」とか「でもまたすぐ飲むんでしょ?」とかいろいろ言われました。
でも結局、今では「お酒飲まない人」と認識されています。
断れない理由③飲み会が楽しいから

これまで数えきれないほどの飲み会に参加してきたあなたには、楽しい思い出もたくさんあるのではないかと思います。
しかしその楽しい思い出が、飲みの誘いを断りづらくしてしまいます。
ここであなたに考えてほしいのです。
飲み会が楽しかったのはお酒があったからなのでしょうか?
それとも、飲み会に集まった「人」や「雰囲気」や「そこでの会話」が楽しかったのでしょうか?
果たして、お酒がない飲み会は楽しくないのでしょうか・・・?
以前の私は、「飲み会はお酒がないと楽しくない」と思い込んでいました。
ですが今では、お酒のない飲み会を楽しめています。
いやむしろ、お酒がない方が飲み会は楽しいとさえ感じています。
つまり、楽しい飲み会にお酒は必須ではないということに気付いたのです。
【飲み会パターン別】飲みの誘いの断り方

ここからは、飲みの誘いをどう断るのか?ということについてお話ししていきます。
ひとくちに飲み会といっても、大きく2つのパターンがあると思います。
パターン②職場単位やコミュニティ単位などの大人数の飲み会
では次に、パターン別にどのように対処していくのか解説していきますね。
パターン①「友人や同僚など少人数の飲み会」

パターン①は、「ちょっと今度飲みに行こうよ~」というやつですね。
わりと高い頻度で開催され、単位としては身近な仲良し3~4人くらいのイメージでしょうか。
LINEなんかで誘われたりもしますよね。
このパターンにおける飲みの誘いの断り方は
『素直にお酒をやめていることを伝えてみる』
ということです。
具体的にどのように伝えるかというと、
『最近、お酒が体に合わなくなってきて・・・』
『身体がお酒を受け付けなくなってきたんだよね・・・』
『アルコールを飲むと気持ち悪くなるんだよね・・・』
『歳のせいかなぁ(笑)』
などと、お酒と身体が合わなくなってきたことを伝えてみましょう。
仲良しグループであるなら、きっとあなたのことを心配してくれるはずです。
もしそれでも強引に飲ませようとするのなら、その人とは関係を見直した方が良いです。
そういう人は自分本位であり、あなたのことなんて全く考えていないのですから。
逆に、「じゃあ、お茶とかノンアルコールでもいいから行こうよ!」
と言ってもらえれば、お酒を飲まなくてもいい大義名分ができたことになります。
ただ、この場合も飲み会への参加はお断りするようにしましょう。
その代わりに、できればお昼のランチなどお酒が入りづらい環境でご飯に行くことをおススメします。
「また今度、お昼ご飯いきましょう!」と代替案を出しておくことで、相手の気分を害さずに済みますよ。
パターン②「職場単位やコミュニティ単位などの大人数の飲み会」

パターン②は、イメージとしてはいわゆる「オフィシャル」な飲み会ですね。
開催頻度は低く、歓迎会や送別会、忘年会といった割と大人数の飲み会のイメージです。
ときには前もって出欠を取られたりもしますよね。
このパターンは、場合によってはバッサリ断ってしまうと悪い印象を持たれてしまう可能性がありますので注意が必要です。
もしもあなたが歓迎会や送別会をしてもらう立場なら、たくさんの人に欠席されるのは悲しいですよね。
ですから、オフィシャルな飲み会の場合は、それが欠席しても問題ない会なのかどうかを慎重に判断する必要があります。
かなり規模が大きく、自分一人がいてもいなくても分からないような飲み会なら、断っても全く問題ありません。
この場合、断る理由に困ることはあまり無いのではないでしょうか。
逆に、規模が小さく同調圧力が働いているような環境の場合は、上記の
『お酒と身体が合わなくなってきた』
ということを伝え、相手の反応を見てみましょう。
「それは大変そうですね。では欠席にしておきましょうか?」
と言われるか、
「大丈夫ですか?別にお酒飲まなくていいので行きましょうよ!」
と言われるかによって、その職場やコミュニティの同調圧力が分かります。
いずれにしても、飲みの誘いがあった時点でこのように『前フリ』をちゃんとしておくというのが超重要です。
NGなのは、当日の酒席でいきなり、お酒をやめていることをカミングアウトしてしまうことです。
誰でも、急に予想外のことを言われると反射的に感情で反応してしまいます。
「いやいや、まぁいいじゃない今日くらい」
などと言われてつい飲んでしまうのがオチです。
繰り返しますが、大事なのは『前フリ』をしっかりしておくことです。
あなたのことを本当に心配してくれる人であれば、前フリの段階で
『そっかー。無理しなくていいよ。体調が良くなったらまた飲もうね!』
といった言葉をかけてくれるかもしれません。
飲み会自体に行きたくない!という場合は?

ここまで読んでこられたあなたは、
「いやいや、飲み会に行ってお酒を飲まないんじゃなくて、飲み会自体に行きたくないんだよ!」
と思われるかもしれません。
正直言って、多くの飲み会は時間とお金と体力のムダですからね。(たまに有益な会もあることはありますが)
これからもずっと飲み会に行きたくない!という場合にも、やることは基本的に同じです。
先ほどお話しした「お酒が身体に合わなくなってきた」ことを理由に何回か断っていると、次第に誘われなくなる可能性が高いのです。
ただし、1回断るだけでは難しいです。
あなたがお酒をやめたことを誰も信じていないからです。
『「今は」飲めないんだな』と思われるだけなので、同じ理由で断り続けることが大切です。
そして、誘われなくなっても日頃の関係性が壊れることは基本的にはありません。
もし関係性が壊れるとすれば、それは
「アルコールでしかつながっていない薄っぺらい関係」
だったといえます。
とはいえ、全員参加が必須に近いようなオフィシャルな飲み会(歓迎会・送別会・忘年会など)には顔だけでも出して、ノンアルコールでしのいだ方が賢明です。
個別のプライベート飲み会は全て断ってOKですが、行事への参加はしておいた方が無難ですね。
もちろん同調圧力のない自由な環境では無理して行く必要はありませんが、日本は同調圧力が強いので念のためこのように書きました。
まとめ:【お酒をやめたい人向け】飲み会に誘われたときの断り方
最後に、ここまでの話を「飲み会に対する思い込み」と「飲み会の断り方」に分けてまとめてみました。
✔飲み会の誘いを断っても、人間関係は悪くならない
✔お酒をやめたことを理解してもらえれば、嘘をついて断る必要は無くなる
✔楽しい飲み会にお酒は必須ではない
✔「お酒と身体が合わなくなってきた」ことを理由にする
✔少人数の飲み会は、素直にお酒をやめていることを伝えて断る
✔大人数の飲み会は、日ごろからの『前フリ』をしっかりしておく
補足ですが、飲み会に行くと絶対に飲んでしまう!という人は、どんな飲み会であろうと全力でお断りしなければなりません。
一方で、依存症について熟知し、お酒をやめたという「前フリ」をしっかりした上で、絶対に飲まないという断固とした決意があるのなら、ノンアル縛りで出席しても良いのではないかと個人的には思います。
依存症は脳の障害なので決して治ることはありません。
治った!と勘違いしてしまう人も多いのですが、それは一時的に回復しているだけであって、決して治っているわけではないのです。
あなたが何年お酒を断っていても、一杯飲めば元どおりになってしまうということを忘れてはならないのです。
禁酒・断酒の基礎については、『禁酒セラピー』の内容と私の禁酒体験に共通する6つのエッセンスという記事がオススメです。
きっとお酒をやめるきっかけになると思いますのでぜひご覧くださいね。
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