「貯金はちゃんとしてるけど、なんとなく老後が心配だなぁ・・・」
「お金に関することってなんだか難しい気がする・・・」
「株とか債券とか意味わかんないっす!」
「今は少子高齢化だし給料上がらないし将来真っ暗だわ・・・」
この「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」は、あなたが抱えているそんな不安や悩みを解決する一冊となっています。
著者である大橋さんは、お金に関しては全くの初心者なのですが、今回その彼に手とり足とり教えてくださるのが「山崎元さん」です。
山崎さんは東京大学経済学部卒業⇒三菱商事⇒野村投信⇒住友信託銀行⇒メリルリンチ証券⇒などなど12の金融機関での勤務経験のある、いわゆる「お金のプロ」です。
この本の内容を簡単にいうと、「お金の初心者がお金のプロにいろいろ教えてもらう」というものです。
タイトルにもあるように、お金に関する知識がほとんどない人にこそピッタリの一冊です。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の紹介
こちらの本は下記の通り、大きく5つのパートに分かれています。
❷ちょっとリスクをとって運用する方法
それぞれについて簡単に解説していきますね。
内容①お金を安全に持っておく方法
まずはお金を置いておく方法が書かれています。これが基本ですよね。
定期預金より個人向け日本国債
何も考えずに銀行の普通預金に置いておくのはもったいないです。
金利(銀行に貸すことで得られる利子)は普通預金よりも定期預金の方が高いことが知られていますが、日本国債は更に高く、しかも途中解約しなければ元本保証です。
※2020年10月時点では、日本国債変動10の金利は0.05%なので、金額が1000万円未満なら楽天銀行のマネーブリッジ(金利0.1%)の方がお得な気もします。
銀行には近づくな
銀行の2大ビジネスモデルは次のとおりだといわれています。
❷リタイアして退職金を得た人に投資信託などを売って手数料で儲ける
そして、銀行の無料相談窓口はヒツジの皮をかぶったオオカミであるというショッキングな事実も書かれています。
客が儲けるものではなく、銀行が儲けるものをすすめてくるのです。
金融機関で働く人とお客さんは、利益を奪い合う関係(利益相反状態)にあるのでしょうがないんですね。
単利と複利のちがい(複利は雪だるま式)
単利:100万円を単利5%で運用すると・・・
2年目:100万円の5%=5万円もらえる(総額110万円になる)
3年目:100万円の5%=5万円もらえる(総額115万円になる)
ここまでは単純計算なのでわかりますよね。
ところが、
複利:100万円を複利5%で運用すると・・・
2年目:105万円の5%=5万2500円もらえる(総額110万2500円になる)
3年目:110万2500円の5%=5万5125円もらえる(総額115万7625円になる)
ご覧のように、複利だとプラスされた利子にまで翌年の利子が掛かるので、雪だるま式に増えていくのです。
内容②ちょっとリスクをとって運用する方法
お金をもっておく方法がわかったら、次にはちょっとリスクをとった運用の話です。
預金でもリスクあります
リスクと聞くと「なにそれ怖い…!」と思われるかもしれませんが、実は銀行預金もリスクなんですね。
それは、「円の価値が下がる」というリスクです。
具体的には、ものの値段が上がると、円の価値が相対的に下がるのです。
昔は100円以下で買えていたジュースが110円、120円、130円、とだんだん上がってきていることに気付いていますか?
このように、今100円で買えるものでも、将来は買えなくなる可能性があります(=円の価値が目減りする)。
外貨預金は銀行のカモになる
この本の中では「外貨預金」は「完全に銀行のカモになるから絶対にやめた方がいい」と断言されています。
理由は「おそろしく手数料が高い」から。
「金利が高い」のと「預金」という甘い言葉に騙されないように注意しましょう。
投資信託とは?
簡単にいうと、お金を預けて代わりに運用してもらうもの。
内容は「株の詰め合わせパック」です。
手軽に分散投資ができる一方、営業マンがすすめてくるものは買ってはいけません。
インデックスファンドとは?
素人が手を「出すべき」金融商品。
投資信託には大まかに「アクティブファンド」と「インデックスファンド」の2つがあり、前者はプロが売ったり買ったりするもの、後者は経済指標(日経平均とかNYダウとか)に沿って運用されるものです。
アクティブファンドはインデックスファンドにほぼ勝てないという事実が明らかになっているのがオススメされている理由です。
仮に運用成績が同じくらいであったとしても、人件費で差が付きます。
内容③お金にまつわる世間の常識
お金を安全に置いておく方法と、初心者向けの資産運用方法が紹介されてきましたが、次に取り上げるテーマとしては、私たちにとって身近なお話です。
住宅は買うべき?
この本では、「賃貸だと家賃を捨てるようなものだから、住宅は買った方が自分のものになるから良い」というのは「一番、ダメな思考パターンだね」と一蹴されています。
ここでは詳細については割愛しておきますね。
生命保険や医療保険には入るべき?
保険に関しては、
「家族がいないならどの保険にも入らない方がいい」
「保険会社に払うお金の半分は、人件費や広告費に使われていると思った方がいい」
と書かれています。
内容④得する制度いろいろ
知って得する情報もこの本には書かれています。
NISA(ニーサ)って何?
本書の中でこれは、「国が勧めている制度なので絶対やった方がいい」と断言されています。
通常、株などを運用して得られた利益には約20%という税金が掛かってしまいますが、ざっくり言うと、「NISA」で運用すれば、この税金が免除されるというお得な制度です。
初心者はまずここから取り掛かりましょうね。
ふるさと納税並みに知らないと損な制度なので、私もNISA口座だけはすぐに作りました。
積み立て投資について
株って一気に大金を突っ込むイメージないですか?
でも、このインデックスファンドへの積み立て投資というのは、毎月定額(つみたてNISAなら上限が年間40万円までなので月々33,333円ずつ)をひたすら入れていくという、とても地味な作業です。
「毎月定額で」というのがポイントです。
定額分散投資にすることで、株価が安いときにはたくさん買うことになるし、株価が高いときには少ししか買えません。
これを自動的に行なっていきますので、長い年月を味方につけることができます。
内容⑤年金と確定拠出年金の違い
最後、5番目には年金に関することが書かれています。
年金について
「年金」と一口に言っても、その種類は3つあります。
確定拠出年金について
確定拠出年金というのは、上記❷の企業年金を従業員が運用するようにしたものです。
年金なので60歳にならないと受け取れませんが、NISA同様に儲けた分は非課税です(受け取る際に所得税はかかる)。
制度を導入している企業とそうでない企業があるので、確定拠出年金には「企業型」と「個人型」があることだけ覚えておきましょう。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」おすすめポイント
ここまでで本の内容をざっくりまとめてきましたが、おすすめポイントを3つにまとめてみますね。
おすすめポイント①一貫して初心者目線で書かれている
この本は、冒頭にお話ししたように、初心者がプロにいろいろ教えてもらうというスタイルで進んでいきます。
しかも会話形式なので、漫画のようにすらすら読むことができ、初心者がつまずくポイントもちゃんと予想した上で書かれています。
おすすめポイント②資産運用の基礎をやさしく教えてくれる
タイトルそのままなのですが、基礎を分かりやすく解説してくれているので、「難しいことが分からない初心者向け」の一冊です。
逆に、既にいろいろ勉強されてきた人にとっては、「あー、それもう知ってるわ」となり、つまらないと思います。
おすすめポイント③マインドチェンジが起こる
お金のリアルな話は、学校やテレビは絶対に教えてくれません。
いかに情報がゆがめられて伝わっているのかが分かるようになります。
世の中は「知っていること」と「知らないこと」がありますが、私たちは「知らない」ということを知りません。
そして、「知っていること」がすべてだと勘違いしてしまいます。
この本を読むことで、あなたに必ずマインドチェンジが起こります。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」こんな人におすすめ
この本を読んでみて、特にこんな人におすすめだと思いました。
ひとつでも当てはまりますか?
・お金は「使う」か「貯金」しかやったことない人
・「家は資産」だと思っている人
・ローンや保険に入っている人
・ふるさと納税やNISAや確定拠出年金について周りに説明できない人
まとめ:老後に不安のある人は必読!「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」
恥ずかしい話ですが、私は本を読むのが苦手です。
読めるんですが、とっても時間がかかるんです。
でも、そんな私でも 「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」 は2日で読むことが出来ました。
頭にすーっと入ってくるんですね。
なので、勇気を出して一歩踏み出してみてください。
二歩目は一歩目よりも楽になると思いますよ。
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