【体験談】アルコール感受性遺伝子検査を実際にやってみた結果分かったこと

【体験談】アルコール感受性遺伝子検査を実際にやってみた結果分かったこと禁酒断酒

前回の記事では検査キットを発送するところまで解説しました。

そして今回の記事では、検査の結果が届きましたのでその内容を詳しく見ていきたいと思います。

初めに結論から言いますと、

「お酒をやめたいけど、やめる意義見出せずにまた飲み始めてしまう人」

「せめて自分の子供にはお酒で失敗してほしくないと思っている人」

は特に、この検査を受ける意義があると思います。

少なくとも私は、お酒をやめ続ける意義がハッキリと理解できました。

そして、禁酒継続の意思が確固たるものになったのでとても満足しています。

お酒で苦しむ人、お酒で辛い思いをする人が一人でも減り、お酒をやめて人生を好転させる人が一人でも増えることを心から願っています。

検査キットの比較検討記事は下のリンクから見れますので、もし興味があればどうぞ。

>>アルコール体質遺伝子検査キット4種類を徹底比較 | 禁酒におすすめなのはこれ1択!

アルコール感受性遺伝子検査の結果が出ました

検体を郵送してから約10日。

検査結果の通知メールが届きました。

アルコール感受性遺伝子検査の結果通知メール

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アルコール感受性遺伝子検査の結果マイページログイン

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アルコール感受性遺伝子検査の結果

まずは上にある「AUDITのダウンロード」を押してみます。

AUDIT(オーディット)とはWHO(世界保健機関)が作成したアルコール健康問題のスクリーニングテストです。

断酒を始める前に一度やったことがあるのですが、その当時を思い出しながらスコアを付けてみます。

アルコール感受性遺伝子検査の結果AUDIT

合計は・・・21点。

酒やめて正解・・・としみじみ実感。

気を取り直し、マイページに戻って「PDF」というボタンを押してみますと、PDF形式でレポートが開きます。

※ちなみに「WEB」というボタンの方を押すと、ブラウザでレポートが開きます。

アルコール感受性遺伝子検査の結果レポート

こちらがレポートの表紙。

監修は、久里浜医療センターの樋口院長となっていますね。

当然ながら、科学的根拠(エビデンス)に基づいた結果となっているはず。

ドキドキしながら2ページ目に移ります。

アルコール感受性遺伝子検査の結果(2ページ目)

アルコール感受性遺伝子検査の結果レポート2ページ目

結果は、どちらも低活性型の「R1型」。

事前にR1かR2だと予想していたのでほぼ正解でしたが、「飲酒による健康リスクが最も高いタイプ」と書かれています。

この結果から目をそらすのではなく、しっかりと直視することが今後の人生を左右していくんだと直感しました。

アルコール感受性遺伝子検査の結果(3ページ目)

次に、結果を細かく見ていきたいと思います。

3ページ目にはアルコールの分解経路が示されています。

このあたりの基礎知識に関しては、>>『お酒を飲んで、がんになる人、ならない人』の概要(前編)にてご確認ください。個人的に超おすすめの本です。

アルコール感受性遺伝子検査の結果レポート3ページ目

この図にある通り、アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素【ADH1】で、9マス表のタテの欄です。これが弱いとアルコールを分解できず、翌朝も酒臭い状態になります。

そして、アセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素【ALDH2】で、9マス表のヨコの欄です。これが弱いとアセトアルデヒドを分解できず、顔が赤くなります。

アルコール感受性遺伝子検査の結果9タイプ

この【ADH1】とか【ALDH2】がなかなか頭に入らないので苦労しますが、頑張って覚えましょう。

さらに次の4ページ目に移ります。

アルコール感受性遺伝子検査の結果(4ページ目)

恐らくここが、このレポートの中で最も重要なページです。

アルコール感受性遺伝子検査の結果4ページ目

4ページ目に関しては、各項目を一つ一つ見ていきたいと思います。

タイプの特徴

アルコール感受性遺伝子検査の結果タイプの特徴

私が判定された「R1型」は、全くお酒を受け付けない「RR1型」の0.3%に次いで2番目に低い人口比率であり、日本人のたった1.8%しかいません。

しかも、上部消化管がんのリスクもアルコール依存症のリスクもどちらも高いという、超ハイリスク群・・・

だからこそ、断酒に対する人一倍強い思いが今後も必要になってきます。

アルコールが脂肪として蓄積しやすくてビール腹になりやすいというのも納得の結果です。

ALDH2遺伝子型と食道がんリスク

アルコール感受性遺伝子検査の結果ALDH2遺伝子型と食道がんリスク

R型とはアセトアルデヒドを分解しにくい&分解できないグループ(下図の右2列)、W型とはアセトアルデヒドを速やかに分解できるグループ(下図の左列)ですね。

つまり、アセトアルデヒドの食道がんリスクはめちゃくちゃ高いんです・・・

アルコール感受性遺伝子検査の結果9タイプのアルコール体質

とはいえ、一番右の列「RR型」の人はそもそも飲めない人たちですから、あまり関係ないですよね。

問題になるのは、真ん中の「R型」。

飲んで赤くなる又は過去に赤くなっていた人は、今この瞬間からお酒をやめた方が身のためです。

グラフで見てみるとこんな感じ。

アルコール感受性遺伝子検査の結果ALDH2遺伝子型と食道がんリスクグラフ

1週間に5合くらいでも既に6.8倍に跳ね上がりますし、それ以上飲むと綺麗な右肩上がりにリスクがぐんぐん上昇していきます。

リスク100倍って意味分かりませんし、もはや飲酒=自殺行為といっても過言ではありません。

注意すること

アルコール感受性遺伝子検査の結果注意すること

あなたは「鍛えて飲めるようになったタイプ」ですか?

もしそうなら正直いってヤバいです。

では、喫煙歴はありますか?

もしどちらもYesという答えなら、かなりピンチです。

飲酒・喫煙はほとんど自殺行為のようなものだから!

私はどちらもやっていましたが今はどちらもやめています。

もう少し早く気が付けば良かったと悔やまれますが、今このタイミングで分かったのが不幸中の幸いです。

栄養のアドバイス

アルコール感受性遺伝子検査の結果栄養のアドバイス

栄養のアドバイスもしてくれています。

亜鉛、クルクミン、タウリンなどを摂取すると良いみたいですね。

食事で摂るのが難しい人は、サプリメントなんかで補うのも良いかもしれません。

予防のポイント

アルコール感受性遺伝子検査の結果予防のポイント

予防のポイントとありますが、一番は今この瞬間に家にあるお酒を全部流しに捨てて、断酒をスタートすることだと思います。

そんな極端なことできないよ・・・という人のために、このレポートでは「口中に残っているアルコールを減らす」といった優しくマイルドな言い方をされているんだと私は推察しました。

アルコール感受性遺伝子検査の結果(5~7ページ目)

これ以降については一般的な話だと思うので、しっかり読み込んで頭に入れておくことにします。

簡単にいうと、アセトアルデヒドは強力な発がん物質であり、それを分解しにくい&分解できない人はヤバいですよということが書かれています。

アルコール感受性遺伝子検査の結果R型の解説

「節度ある適度な飲酒」と書かれていますが、本来その量は「ゼロ」です。

そのエビデンスについては当ブログ内で解説していますが、一切飲まないのが最も良いのです。

>>少量なら飲んでもOK?適正な飲酒量が「ゼロ」である根拠について解説します

アルコール感受性遺伝子検査の結果節度ある適度な飲酒

ちなみに、ここまでの結果レポートに関してはテキトーな根拠で書かれているわけではなく、以下の参考文献を科学的根拠として書かれており、信頼性は間違いなく高いです。

世の中に無数にある怪しい情報に引っかからないよう、くれぐれもご注意くださいませ。

アルコール感受性遺伝子検査の結果参考文献

まとめ:【体験談】アルコール感受性遺伝子検査を実際にやってみた結果分かったこと

今回、この遺伝子検査をやってみて本当に良かったと思いますし、もしも時間を巻き戻せるならもっと若いときに受けておきたかったです。

欲をいえば、20歳になるまでにこのような検査があることを知り、検査を受けておきたかった。

私は今このタイミングで自分の体質を知ることになってしまいましたが、失った時間やお金や健康は元には戻りません。

飲んではいけない体質なのを知らないまま飲み続けてしまうことは大いに考えられます。

つまり、自分の体質を知らないまま過ごすことが一番のリスクなんです。

また、もしもあなたにお子さんがいる場合、その子が20歳になる前(可能なら高校を卒業する前)に一度検査を受けさせることも是非おすすめしたい。

その子の人生を台無しにしてしまう可能性のある飲酒リスクを回避するためです。

さらに、自分自身の検査結果を踏まえて、周りの人にも『アルコール感受性遺伝子分析キット』があることを広めてもらえたらそれが社会貢献につながるとも思いました。

これから先、お酒に苦しむ人が一人でも減り、お酒をやめて幸せになる人が一人でも増えることを心から願っています。

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