「酒のない世界」と「酒に支配された世界」の違いについて解説します!

「酒のない世界」と「酒に支配された世界」の違いについて解説します!禁酒断酒

突然ですが、今あなたは「酒のない世界」にいますか?それとも「酒に支配された世界」にいますか?

何をいきなり聞いてくるんだコイツは?と思われたかもしれませんが、私個人としてはこの2つの世界を正しく認識しておくのはとても重要なことだと思っています。

なぜなら『世の中は「酒のない世界」と「酒に支配された世界」でできている』ということを理解し自分自身に腹落ちさせたことで、断酒力が格段にUPしたからです。

人それぞれ色んな答えがあるとは思いますが、この2つの世界は「いまお酒を飲んでいるか」もしくは「飲んでいないか」という2軸で単純に分けられるようなものではありません。

そこで今回は、「酒のない世界」「酒に支配された世界」という2つの世界の違いについて解説していこうと思います。

私は現在ヘルスケア業界で15年以上働いており、2019年10月12日から現在進行形で完全断酒を続けています。

Twitterも毎日投稿していますのでご興味あればリンクボタンからよろしくどうぞ(^^)

以前、以下のようなツイートをしました。

この記事を最後まで読むと、今までとは違った視点で世の中を見ることができるようになり、断酒に対するマインドが変わるかもしれませんよ。

それでは早速いってみましょう!

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酒に支配された世界とは?

酒に支配された世界とは?

まず、「酒に支配された世界」について説明していきます。

これは、

「お酒は悪くない」

「お酒は良いものだ」

「お酒は文化だ」

といった世界観であり、そういう人たちを私は勝手に「酒に支配された世界の住人」と認識しています。

例えば次のようなことを言っている人たちです。

✓ 酒は百薬の長である
✓ お酒に飲まれる人が悪い
✓ 適度な飲酒は身体に良い
✓ 人に迷惑をかけなければいい
✓ 酒をやめられない人はだらしない人だ

「そりゃ酒を飲む人はみんなそう言うでしょー」と思いますよね。

ところがここで重要なのは、別にその人がお酒を飲むかどうかは全く関係ないということです。

つまり、お酒に依存することなく程々に飲めている人や、お酒を飲まない(または元々飲めない)人も含まれている場合があるという点が超重要なポイントなのです。

「酒に支配された世界」は想像以上に広いんだ、ということをまず理解する必要があります。

酒のない世界とは?

酒のない世界とは?

一方で「酒のない世界」はというと、先程とは真逆の世界です。

具体的には、以下のような世界観です。

✓ 酒は百害あって一利なし
✓ アルコールは依存性の高い薬物
✓ 最適な飲酒量は「ゼロ」である
✓ 人格が変わるのはアルコールが脳に作用しているから
✓ 人というよりもアルコールそのものが問題

あくまで「アルコールによる害に焦点を当てている」という人たちです。

たとえ自分がどんな状況に置かれようとも、決してお酒を口にすることはありませんし、軸がブレません。

なぜなら「薬物であり毒であるアルコールを自分の体内に入れない」ことを最優先事項に位置づけているから。

”人生から酒を捨てた人”といっても過言ではないかもしれません。

断酒erにのみ与えられた特殊能力

断酒erにのみ与えられた特殊能力

少しずつこのような世界が見えるようになってきたのは「元々酒飲みだった人間が人生から酒を捨てた」からなんだと思います。

ずっと酒飲みのままだったり、元々飲まない(or飲めない)人だったらきっと見えていない世界線です。

そういった意味では「酒のない世界」と「酒に支配された世界」の両方の世界を知り、その境界線が見えるようになったのは、断酒erにのみ与えられた特殊能力だと思います。

現実世界で周りを見渡してみても「酒のない世界の住人」は本当に少ないなと感じます。

いくつか例を挙げてみます。

私の母親はほとんど酒を飲めませんが、私の帰省に合わせてビール等をたくさん用意してくれていました。ところが私がお酒を飲まなくなったと聞くと、「別に少しくらいなら良いんじゃない?」と少し残念そうでした。

また、私の後輩もほとんど酒を飲めないのですが「飲める人がうらやましい」と言っていました。

何が言いたいかというと、実は酒を飲めない人の中にも「酒に支配された世界の住人」は多く存在しているということです。

決してその人たちが良いとか悪いとかではなく、存在を認識できる能力というのが重要なのです。

アルコールに吸い寄せられる力=「重力」だとすると…

アルコールに吸い寄せられる力=「重力」だとすると…

ひょっとするとこれら2つの世界は別々に存在するの?と疑問に思われるかもしれませんが、実際には上の図のように「酒のない世界」と「酒に支配された世界」はつながっており、その境界線はグラデーションです。

人がアルコールに吸い寄せられる力を「重力」だとすると、地上や地上に近い空間が「酒に支配された世界」となります。

そしてその「重力」から解放された宇宙空間が「酒のない世界」というイメージです。

私も元々は地上にいました。

仲間もたくさんいたしそれが当たり前だったから・・。

でもあるとき、宇宙空間という重力のない世界があることを知りました。

そこから宇宙空間に行こうとして何度もロケットを打ち上げましたが、地上に引き戻される重力に負けて失敗の連続・・・

そんなある日、試行錯誤で修理したロケットを打ち上げたところ、奇跡的に宇宙空間に到達することができました。

そんなイメージを言語化したのが、冒頭のツイートになります。

今いる”宇宙空間”がとても快適なのと、地上からロケットを打ち上げる大変さが身に染みて分かっているので、わざわざ地上に戻ろうとは思えないのです。

酒に支配された世界を作り出しているのは…

酒に支配された世界を作り出しているのは?

ここまで「酒のない世界」「酒に支配された世界」という2つの世界について解説してきました。

それでは「酒に支配された世界」のベースを作り出しているものはいったい何なのでしょうか?

私は以下の3者がトライアングルを形成していることがベースになっていると考えています。

❶国
❷マスメディア
❸アルコール飲料メーカー

それぞれ解説していきますね。

❶国

❶国

酒税は国の大事な財源です。

先程のグラフは財務省ホームページからの引用になります。

近年では減少傾向にあるとはいえ、約1.2兆円というものすごい額の税金が毎年吸い上げられているのが分かります。

アルコールには依存性がありますから、税金は安定的に繰り返し入ってくるわけです。

ここでよく言われるのが「オレたち酒飲みは、ちゃんと税金を払って社会に還元してやってるんだゾ!」というもの。

ところが厚生労働省研究班の調査によると、アルコールによる社会的損失は酒税の3倍を超える毎年4兆円以上にも上るのです。

つまり、酒を飲んで納めている税金の3倍以上の損失を社会に与えてしまっているわけです。

それにも関わらず、アルコール摂取自体を抑制するような施策が全くと言っていいほど行われていない現状を見るに、この国にはとても深い闇があるのではないかと勘繰ってしまいます。

❷マスメディア

❷マスメディア

インターネットが普及した現在においても、日本ではテレビをはじめとするマスメディアの影響は非常に大きく、アルコールに関してはもはや社会洗脳といっていいレベルで国民の思考が浸食されてしまっているのが現状です。

18時をまわるとお酒のテレビCMがバンバン流されており、ちびまる子ちゃんでもサザエさんでもお父さんの飲酒シーンが出てきます。

これは小さい子供がいる家庭では特に有害です。

「大人になったらお酒を飲むのが当たり前」というのを幼少期から刷り込まれるし、それが世代を超えて継承されてしまうから。

似たような刷り込み事例は枚挙にいとまがないので今回は省略しますが、これだけで別の記事が一本書けるレベルです。

「酒類の広告審査委員会」の自主基準は残念ながら非常に甘すぎると言わざるを得ません。

❸アルコール飲料メーカー

❸アルコール飲料メーカー

最後にアルコール飲料メーカーですが、株式会社はボランティアではないので当然ながら営利目的で企業活動をしています。

少しでも利益を増やして色んな形で株主に還元しようとしますし、そのために消費者へ価値を提供しています。

アルコール飲料メーカーの株主向け公開資料を読んでみると「いかにして消費者にアルコールを多く飲ませるか」ということに一生懸命なのかが非常によく分かります。

要は「合法の範囲内でギリギリのグレーゾーンを攻めて、いかに消費者にバレないように依存させることができるか?」ということを必死に考えているわけです。

特にマーケティング活動には各社エース級の精鋭が配置されていることが容易に想像できるので、情報の受け手側である消費者は、最高レベルの警戒感を持っておかなければなりません。

まとめ:「酒のない世界」と「酒に支配された世界」の違いについて解説します!

まとめ:「酒のない世界」と「酒に支配された世界」の違いについて解説します!

最後にまとめますと「酒に支配された世界」は「お酒は良いものだ」という世界観、そして「酒のない世界」は「アルコールによる害に焦点を当てている」という世界観だと僕は認識しています。

今のあなたはどちらの世界の住人ですか?

アルコールという「重力」に引っ張られることのない無重力空間にずっと居られれば、人生は好転していくはずだと私は信じています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

自分の身は自分で守らないといけませんが、アルコールリテラシーを少しでもUPさせておく必要があると思います。

もし興味があればこちら↓の記事も是非ご覧くださいませ。

>>アルコールリテラシー向上のために意識すべき3つのポイント

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